バカップル万歳!1


亜途様、相互ありがとうございます♪

佐幸で、『喧嘩しちゃうけど…』素敵リク♪なのに…(涙)
やっぱり現パロで、すみませぬ(^^;

他、脇役数名。高校生、武田家同居設定。
完全に好きなようにしてしまいました;
とりあえず、佐助がウザい。

甘々ってより、バカバカ。砂吐き注意。
爽やかにしたかったんですけど…うぅ

乱文(;_;) 土下座!!


(全4ページ)















今、世の中で一番幸せな人間は、

間違いなく──自分。






……で、間違いない!!









「…おはよう、佐助」


少し照れたように笑う旦那。…俺様の愛しのスウィートハニー。


──とか、言ってみるかぁ!?


ざまみろ、あのパーリィ野郎!
アンタが空しく続けてる、旦那への妄想呼び…俺様が、本物もらっちゃいましたぁ!


──えぇ、つまり。…分かりにくいですが。

俺様たち、晴れて恋人同士になったんです、つい先日のことなんですけど!
キャー!!


「──でな、政宗殿から奇妙な果たし状を頂いたのだが、どう思う?あと、慶次殿からもメールで…二人だけで話したいと。何か、悩みごとであろうか…」


(………)


「…そうそう、○○と××がどうのこうの、△△がなんたら□□がかんたら、◇◇が云々かんぬん──〜〜」

……………
………
……

いや、いきなり旦那がおかしくなったわけじゃないよ?
何つーか……いちいち一人一人の名前と話の内容上げてたら、日が暮れちゃうんで。


──そう。

…俺様のハニーは、クソやたらとモテる。それも、男女関係なしに、だ。

俺様は、無限に旦那を愛しているため、独占欲も宇宙並み。…焼きもちなんて可愛いもんじゃない。簡単に、色々吹っ飛びそうになるほど…

まぁ、それも仕方ないよな、大好きなせいなんだから、と幸せに思えるんだけど、

でも、よくよく考えたら…



“俺様だけじゃねぇ?…嫉妬してんの”


付き合う前も…今の状態になってからも──旦那が、俺様に妬いたとこになんて、一つもお目にかかったことがない。

俺様だって、結構派手にモテてんのに…


…一旦そう思い始めると、悶々する気持ちで、すぐ一杯になった。


(見てみたい……旦那が俺様のことで、妬く姿)


──絶っっっ対、可愛いに違いない。


俺様は、早速このミッションを成功させるべく、頭の中で作戦を練り始めた。














「──ってワケで。協力してくんない?」


佐助が手を合わせて拝む前には、三人の女の子たち。──かすが、鶴姫、孫市。

…ただ今、『幸村に、焼きもちを妬かせる作戦』の、相手役を頼み込んでいる真っ最中。


「ずぇっっったいに、お・こ・と・わ・り・だ!ふざけるな!何故お前なんかと、振りでもそんなことをしなければいけない!?私には心を決めた、あのお方がいる!その命令でもない限り、そんな嘘など、一片たりともついてたまるかぁッ!」


「わー…全力でフラれたぁ。…ま、予想してたけど。──ね、姫ちゃんなら、分かってくれるよね?恋する俺様の気持ち」

「分かりますけど、私にも想う方がいますのでっ☆それに、真田さんに嫌われたくないです〜」

ニッコリ、そしてバッサリと、こちらからも拒絶。


「私が相手では、恐らく真田でも信用しないと思うぞ。──というか、お前なら、他にいくらでも聞いてくれる相手がいるだろう?」

孫市が言うと、


「まーそうなんだけどさ…。ホラ、振りだってのに、本気にされちゃうかも知んないでしょ?妬かせるんだから、旦那の前でそれなりのこと演るわけだし。後腐れがない子じゃないと……や、別に良いんだけど、後々面倒くさ…


──って、ちょっとぉ!」


スタスタと、佐助の前から立ち去ろうとする三人。


「真田は、何であんな奴が良いんだろうな…」
「女の子の敵です。気付いてないってとこが、もう終わっちゃってますよねぇ」

ヒソヒソと遠ざかる、孫市と鶴姫。


「ちょ、待って!見捨てないでっ」

と、かすがの腕を取るのだが──



「さッッわるなぁ!!」



──バッシーン!



…佐助の顔には、漫画のような真っ赤な手形が刻印されることとなった。



……………………



「──佐助」

「…っ、旦那」

じんじんする頬を撫でていると、背後からかけられた幸村の声。


(っぶねぇー…!もうちょい早けりゃ、作戦バレバレだった)


「…どうした?」
「いやぁ、知らん間に寝てたみたいで!アト付いちゃって」

はは…と笑うと、


「大丈夫か…?」

と、幸村が佐助の頬に軽く触れる。


(──のぉぉッ!思ってもない素敵シチュ!)


佐助は、興奮気味にその手の上から、自分のものを重ねようと…





「Hey、何やってんだ?早く帰ろーぜ」

「二人とも遅いよ、も〜…」



──やはり、いつものオチ。

邪魔者の介入。…毎回毎回、良いところで、必ず。

政宗と慶次の登場に、小さく舌打ちする佐助。

「…チャンスだったのに…」
「えっ?」

ついこぼしてしまった呟きに、幸村が振り向く。

「あっ、ううん」

何でもない、と言えば、いつものように納得する幸村。


そして、普段通りの帰り道。
モテモテ幸村と、彼らをさらに助長させる、自覚無しの天然行動。

…佐助の胸に、ぶすぶすと焦げたものが積もっていく。


(──まただよ…)


自分はもう良いから、少しは旦那の方へ行け、と毒づく佐助。


(……何が何でも、妬かせてやる)


新たに決意し、佐助は次なる作戦を思い浮かべ始めていた。

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