臆病者の結末1
葵様、ありがとうございました♪
登場人物リク、佐・幸・政。
佐(→)幸←政で、高校生。…にしちゃいました!他、家康が登場。謙←かす も少し。
政宗が、残念な感じです; あと、かすがも。
トンデモ設定あり。ギャグになれてるか分からないですが、そんな感じ。
好き勝手し放題(--;)
最後に、ご挨拶や言い訳!
(全3ページ)
伊達政宗殿──…
自分の好敵手で、スポーツはほとんどが万能。彼との勝負は、何よりも心が踊る。
Coolな態度や外見とは違い、心は意外とhotで、多くの御仁から『筆頭!』と慕われており、尊敬にも値する人物。
…なのだが、一つだけ残念な部分が。
それは…
![](//img.mobilerz.net/sozai/1645.gif)
『──政宗殿?』
『つ、…たまに痛むんだよ、こっち…』
政宗は、眼帯を押さえて眉を寄せている。
『だ、大丈夫ですか…?』
不安げに覗く幸村。その顔が近付くと──
『?』
顎を軽く持ち上げられ、何だろう…?、という風に見上げる。
政宗は、フッと笑み、
『I love you …幸村』
『は?──ちょ、政宗殿…ッ?』
『……』
『まっ、待…!何を──!?』
『愛してブヘ…!?』
『!??』
政宗の顔から、何かが落ちる。…英和辞典(しかも、かなり分厚い)。
『ごっめ〜ん!手が、豪快に滑っちゃってぇ』
『さ、佐助!』
佐助は、教室のドアからスタスタ二人の元へ歩み寄ると、辞書を拾い、
『旦那に当たんなくて、良かった。これ、明日天日干ししとこ』
汚いものでも触るかのように、別の袋に入れた。
『てんめ……wait幸村、まだ話終わってねぇ…』
『話なんて、ハナからしてなかっただろ。ホント、ブッコロスよ?全部まとめてやろうとすんじゃねーよ、この…』
『幸村ァ、さらに痛み悪化したぁ…介抱してくれェ』
すりすりすり…
『まま政宗殿!?ど、どこに顔を』
『…この世に未練はないみたいだね。さようなら、永遠に』
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『旦那、二度とあいつに近寄っちゃ、ダメだよ?まぁ、俺様が抜かってたのが悪いんだけど』
『…何だったのだ?政宗殿は一体…』
『破廉恥だよ、破廉恥』
『何!?』
『あの人、色々関係ないみたいでさ。旦那のこと、んなヤらしい目で見てんだよ。俺様が通らなかったら、今頃…』
……………
『ゆ、許すまじ……政宗殿』
『大丈夫、これからは俺様、今まで以上に気を付けるから』
『佐助、…いや、それには及ばぬ。この拳で、政宗殿の目を覚まさせてやろうぞ…』
『旦那っ、さすがオットコマエ〜!』
『大事な好敵手だ、道は正してやらねば』
『…………そうだね』
──こうして、1対2の攻防戦が繰り広げられると思われたのだが…
「……絶対、おかしいよね」
「…ああ。──少々、心配になって来た…」
二人は、陶酔した顔でぼんやり外を眺めている政宗を、ヒソヒソと窺う。
───………
『政宗殿、勝負!』
『おっと、それ以上近付いちゃダメ、旦那』
『Haha、朝から元気良いな、honey。そんなに会いたかったのかよ?俺に』
『ウザ』
『そのような口を一生きけぬよう、全力で叩きのめす!』
『Oh〜、violence。昨日は、あんなに…』
『き、昨日は…っ、だが、今は違いますぞ、政宗殿のその性根を』
『…あんなに、情熱的に──…Ah〜…ツンデレってヤツか…?』
『『…は?』』
幸村と佐助は、同じように止まる。
『OK、OK。お前の気持ちは、よーく分かってっから。…今夜も、寝られねぇな、こりゃあ…』
『……』
『……』
『じゃあ、また後でな…』
ニヤッとした笑いを残し、政宗は立ち去る。
『……?』
…二人は腕を下げ、顔を見合わせた。
その後の数日も、
『昨日もcuteだったぜ…幸村』
『今日も寝不足だ…どうしてくれんだよ、honey?』
『あの台詞は、やっぱ二人っきりのときだけか…?』
『ツンデレも良いけどよ、たまにゃあ、夜のときみてぇな姿、見せてくれよ』
───………
「…とうとう、頭おかしくなっちゃったのかな。前からそうだったけど、ここまでじゃなかったよね」
「──心配だ…」
「そうだねぇ…。妄想と現実ごっちゃにしちゃって、いつ犯罪起こすかも分かんないし」
二人は、政宗の素行を調べることに決めた。
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「Hey、家康!夜、お前ん家行っても良いか?」
「ああ、政宗。例の件だな?大丈夫だぞ」
「Thank you!また、メールする」
「分かった」
(例の件…)
幸村と佐助は、視線を合わせて頷いた。
「徳川殿!」
「ん?ああ、二人して何だ?」
「あのさ、突然なんだけど、徳ちゃん家に遊び行って良い?今から、旦那と二人で」
「えっ?いきなり、どうした?」
「以前、いつでも伺っても良いと…。某、本多殿にもお会いしとうござる」
「ほら、こないだ言ってた、徳ちゃんが作ったっていうソフト?あれ、詳しく見たいな〜なんて」
家康は、顔を輝かせ、
「そうか!?嬉しいなぁ!大歓迎だぞ、二人とも!夜は、政宗も来るし…」
「あ、そうなんだ〜?」
「良ければ、某たちも夜まで…」
「ああ、もちろんだ!夕飯食べてくと良い」
屈託のない笑顔に、少々申し訳なく思いながらも、二人は彼の後をついて行った。
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