臆病者の結末1


葵様、ありがとうございました♪

登場人物リク、佐・幸・政。
佐(→)幸←政で、高校生。…にしちゃいました!他、家康が登場。謙←かす も少し。

政宗が、残念な感じです; あと、かすがも。
トンデモ設定あり。ギャグになれてるか分からないですが、そんな感じ。
好き勝手し放題(--;)

最後に、ご挨拶や言い訳!


(全3ページ)













伊達政宗殿──…


自分の好敵手で、スポーツはほとんどが万能。彼との勝負は、何よりも心が踊る。

Coolな態度や外見とは違い、心は意外とhotで、多くの御仁から『筆頭!』と慕われており、尊敬にも値する人物。

…なのだが、一つだけ残念な部分が。


それは…







『──政宗殿?』
『つ、…たまに痛むんだよ、こっち…』

政宗は、眼帯を押さえて眉を寄せている。


『だ、大丈夫ですか…?』

不安げに覗く幸村。その顔が近付くと──

『?』

顎を軽く持ち上げられ、何だろう…?、という風に見上げる。

政宗は、フッと笑み、


『I love you …幸村』
『は?──ちょ、政宗殿…ッ?』


『……』
『まっ、待…!何を──!?』



『愛してブヘ…!?』

『!??』

政宗の顔から、何かが落ちる。…英和辞典(しかも、かなり分厚い)。



『ごっめ〜ん!手が、豪快に滑っちゃってぇ』

『さ、佐助!』

佐助は、教室のドアからスタスタ二人の元へ歩み寄ると、辞書を拾い、

『旦那に当たんなくて、良かった。これ、明日天日干ししとこ』

汚いものでも触るかのように、別の袋に入れた。


『てんめ……wait幸村、まだ話終わってねぇ…』

『話なんて、ハナからしてなかっただろ。ホント、ブッコロスよ?全部まとめてやろうとすんじゃねーよ、この…』

『幸村ァ、さらに痛み悪化したぁ…介抱してくれェ』


すりすりすり…


『まま政宗殿!?ど、どこに顔を』


『…この世に未練はないみたいだね。さようなら、永遠に』







『旦那、二度とあいつに近寄っちゃ、ダメだよ?まぁ、俺様が抜かってたのが悪いんだけど』

『…何だったのだ?政宗殿は一体…』

『破廉恥だよ、破廉恥』
『何!?』

『あの人、色々関係ないみたいでさ。旦那のこと、んなヤらしい目で見てんだよ。俺様が通らなかったら、今頃…』


……………


『ゆ、許すまじ……政宗殿』
『大丈夫、これからは俺様、今まで以上に気を付けるから』

『佐助、…いや、それには及ばぬ。この拳で、政宗殿の目を覚まさせてやろうぞ…』

『旦那っ、さすがオットコマエ〜!』

『大事な好敵手だ、道は正してやらねば』
『…………そうだね』



──こうして、1対2の攻防戦が繰り広げられると思われたのだが…



「……絶対、おかしいよね」

「…ああ。──少々、心配になって来た…」

二人は、陶酔した顔でぼんやり外を眺めている政宗を、ヒソヒソと窺う。



───………



『政宗殿、勝負!』
『おっと、それ以上近付いちゃダメ、旦那』

『Haha、朝から元気良いな、honey。そんなに会いたかったのかよ?俺に』

『ウザ』
『そのような口を一生きけぬよう、全力で叩きのめす!』

『Oh〜、violence。昨日は、あんなに…』
『き、昨日は…っ、だが、今は違いますぞ、政宗殿のその性根を』

『…あんなに、情熱的に──…Ah〜…ツンデレってヤツか…?』


『『…は?』』


幸村と佐助は、同じように止まる。

『OK、OK。お前の気持ちは、よーく分かってっから。…今夜も、寝られねぇな、こりゃあ…』

『……』
『……』


『じゃあ、また後でな…』

ニヤッとした笑いを残し、政宗は立ち去る。


『……?』

…二人は腕を下げ、顔を見合わせた。



その後の数日も、


『昨日もcuteだったぜ…幸村』
『今日も寝不足だ…どうしてくれんだよ、honey?』
『あの台詞は、やっぱ二人っきりのときだけか…?』
『ツンデレも良いけどよ、たまにゃあ、夜のときみてぇな姿、見せてくれよ』



───………



「…とうとう、頭おかしくなっちゃったのかな。前からそうだったけど、ここまでじゃなかったよね」

「──心配だ…」

「そうだねぇ…。妄想と現実ごっちゃにしちゃって、いつ犯罪起こすかも分かんないし」


二人は、政宗の素行を調べることに決めた。





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「Hey、家康!夜、お前ん家行っても良いか?」
「ああ、政宗。例の件だな?大丈夫だぞ」
「Thank you!また、メールする」
「分かった」


(例の件…)


幸村と佐助は、視線を合わせて頷いた。



「徳川殿!」
「ん?ああ、二人して何だ?」

「あのさ、突然なんだけど、徳ちゃん家に遊び行って良い?今から、旦那と二人で」

「えっ?いきなり、どうした?」

「以前、いつでも伺っても良いと…。某、本多殿にもお会いしとうござる」

「ほら、こないだ言ってた、徳ちゃんが作ったっていうソフト?あれ、詳しく見たいな〜なんて」

家康は、顔を輝かせ、

「そうか!?嬉しいなぁ!大歓迎だぞ、二人とも!夜は、政宗も来るし…」

「あ、そうなんだ〜?」
「良ければ、某たちも夜まで…」

「ああ、もちろんだ!夕飯食べてくと良い」


屈託のない笑顔に、少々申し訳なく思いながらも、二人は彼の後をついて行った。

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