ロマンを探しに1



相互様の素敵イラストネタからの妄想。【もじゃもじゃ】様の企画、真夜中部屋(あみだで武将が衣装交換・コスプレ)より拝借・感謝^^

親・政・慶・幸・?/最後に佐幸が少し/(他3人)/社会人/ギャグ・微甘?

(二話目)の派生話。※女装注意。?(女子服)は、誰が来るかだけでも楽しんでもらえたら。他3人(話題のみ)も絵ネタから拝借、後書きで衣装と正体を。

※おかしい描写がありますが、お遊びなのでお許しを(^^; あと、佐助についても。













【ロマンを探しに】


酒が大好きな元親・慶次・幸村、強くないのに飲んでしまう政宗、の四人が揃えば、飲み会は二次会、三次会は当たり前。

だが今日は一次会の後、元親がある提案を持ちかけた。『最近巷で噂の店(コスプレ喫茶)に、皆で行ってみようぜ!』

コスプレ喫茶という名であるが、『裏口』から入ると、指名した子と個室で二人きりになれるらしい。ただ、一見(いちげん)〜日の浅い客は個人の指名は出来ず、好きな衣装だけ選べるルールだ。


「ハズレもあるみてぇだが、当たりは逸品らしいぜ?」
「Haha、いーねぇ…男なら勝負しねぇとな」
「コスプレってだけで、可愛く見えそう!楽しみ〜」
「それでは、楽しんで来て下され〜〜」


「「「お前もな」」」

爽やかに手を振る幸村を、六つの手がガシッと捕獲。

嫌だ嫌だと抗っても、三人の力には敵わない。上に、『男だろうが!お前それでも××××──』と叩かれ乗せられ、彼も一緒に行くことになった。













私は、この店の呼び込みNo.1コスプレ嬢『ジュエル』

人気の秘密は、この衣装。
私には遊びがない服にしか思えないけど、男どもにはウケが良いみたい。男って本当に馬鹿ね、こんな衣装一つで妄想膨らませて、高い金払って。

さあ、今夜はどんな愚か者が、バカ面下げてやって来たのかしら──…










「ぐぁーはっはっはっ!ブァカめぇい!!脂肪の詰まったおなごが来ると思うたか!?」


巨大な注射器を抱え、特注サイズのピンクナース服と黄色の三角ナースキャップ、に身を包み登場した拙僧こそが、『ジュエル』で、あーる!!

だがしかし、これは詐欺ではなーい!入店時に見せる説明書きには、『※おとこの娘もいます』と明記しておる。しっかり見とらんかった、ぬしが悪いのだ!

さぁ、お望み通りサービスしてやるぞ?筋肉おさわり(別料金)か?筋肉お注射(針部分を外すと口に直接注げる、ドリンクピッチャー。もちろん別高額料金)か!?


「……!?」

「ガッハッハッ、ビビっておるのうボン!泣いても金は頂くぞ!」

客は、まだ二十歳に毛が生えたくらいの子供だった。目を丸くする顔に、ジュエルは嬉々とするが、

「良かった…!」
「ガッ、…──何っ?」

あり得ない、今まで一度も聞いたことのない言葉に、今度はこっちが目をむく。

客は、ソファに身を沈めると、

「友人らに、無理に入店させられたのです。某こういう場は初めてゆえ、男性の方でホッと致しました!」

「ホッ……?」


…こやつ何を言っておる……まさか、男の娘だけでなく、ダンディーもイケる口なのか?

………とすると、痛い目に遭うのは拙僧の方!?


『はぁはぁジュエルさん、某もう我慢が…っ』
『ま、待てッ!拙僧、そっちは使う気は──!』

※あくまでジュエルちゃんの想像です



「それにしても、ご立派な筋肉ですなぁ。日々、どのようなトレーニングを?」
「……!?ちっ、近寄るな!おさわりは禁止である!!」
「っあ、これは申し訳ござらんっ…」

客は慌てて離れ、「つい……某の憧れの御方も、そのように逞しいので…」

と、シュンとなった。



「………」


『キュン』


……ってあり得んわぁぁぁ!!

一瞬惑わされかけたジュエルは、巨大注射器の針をバキッと外すと、

「ほうれ、当店名物・筋肉お注射よ!特別にタダでサービスしてやるわい!!」

「えっ、ん゙ッ!?」

注射器ピッチャーの先を口に当てられ、幸村は目を見開くが、


とぷとぷとぷとぷ……

──ゴキュッゴキュッゴキュッ!!


「ぷほぁ〜〜、旨いッ!!…っえ、サービス?良いのですかっ!?」


(つ、強…)


その爽快な飲みっぷりに、たじろぐジュエル。…しかし、貞操と理念堅固のためなら安いもの、


「が、ぁ…ーはっはっはっ、良い飲みっぷり!無論二言はない、どんどんやるが良いわ…!!」


給料からその分引かれるわけだが、初めて客に、本当のサービスができた彼であった。

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