おめざめ@-1


主に佐助。元親が少し(高校生)
背景は、幸村(中学生)モテ・総受け。

A以降では、佐+幸〜佐幸な話になる予定。


微破廉恥・微ギャグ
よくあるネタかも…すぐよめる展開; ネタバレますが、佐助が駄AV(何もかも低レベル)を見て、その内容に色々リアクションする話。※AV主役の設定職業能力は、全く活躍しません。

モブ幸的(破廉恥もどき)、女体(化)的な描写ありますが、かなり婉曲な表現なので(^^; 女体らしさは皆無です。
臨場感もお色気もない上、アホなものですが。よろしければ…


(全2ページ)














──旦那が、反抗期を迎えたらしい…



「まーだ落ち込んでんのか?その内終わるって、皆通る道なんだしよ」

「分かってるけど…一体いつ終わるんだろ。俺様、それまで生き延びられるかな…」

「つか、お前が子離れするべきなんじゃね」

「親じゃないもん」と机に顔を乗せれば、親ちゃんの呆れたような溜め息が聞こえた。

俺様は高二、話題の旦那は中二になったばかりで、同じ家に住む兄弟同然の間柄だ。
旦那は中学に上がってから部活に忙しく、実は結構寂しく思ってた俺様。そこにそれまでが加わり、かなりヘコんでる。


「最近ホントやり過ぎでさー、朝練の前にランニング、部活の後自主トレまでして帰んの。身体壊すよっつっても、全然聞いてくんない。超ピリピリしてて」

「レギュラー争い厳しんだろ?大目に見てやれよ」
「でも、大将には普通なのに!…何か避けられてる気もするし」

「考え過ぎだって。オッサンには見せたくねぇ分、お前に二倍行くんだろ。甘えられてんだよ」
「によそれー…」

その後も唸ってると、

「まーまー…お、そーだ。これ貸してやっから」
「んー…?」
「今日回って来たヤツだけど、お前に先譲るわ」

それは市販の録画用DVD(真っ白ノータイトル)で、「…ああ」と、まぁまんざらじゃない気持ちで受け取る。


「そーいや、最近動画はご無沙汰かも」
「そりゃ良かった。当たりだったら、すぐ返せよ?」
「へいへい、ありがとね」

俺様の気分は少し上がり、後は割と明るい話題で過ごせた。











その日の深夜、早速自室のパソコンでDVDを観てみることに。
音楽流れて──出た映像とタイトルに、思いきり吹いた。


(『くのいち』って……誰の趣味だよ)


親ちゃんなのか、貸した奴なのか…聞いときゃ良かったな。
けど、意外と衣装やセット凝ってるかも。ストーリーも一応見てやれと、早送りせずに流すことにした。

主役の女優は、まぁ可愛いけど…童顔の上にナチュラルメイクで、スレンダー。くのいちっつったらもっとお色気な感じじゃ…と思ってたら、まだ少女で半人前って設定らしい。今回が初の単独任務で、ある屋敷に潜入・情報収集とかそんなの。

敵に近付きやすいよう、主人公は男装して乗り込むことに。袴姿になり、長い髪は一つに束ねて。


『お前か?──様の新しい小姓は』
『はい、…と申しまする』


「………」

『カチ』

一旦停め、画面を凝視する。
理由は、男装した主人公の口調や髪形。

時代ものなのに、何で黒髪じゃねーわけ…つか、似合い過ぎでしょコレ。マジで美少年に見え……てより、


(…俺様のよーく知ってる子に、とっても似てるような……)


いやいや、そんなまさか。
偶然だよな?



「──あ、ごめんいきなり。や、今日借りたあれさ、誰からのやつかなーと思って」

『あぁ…慶次からだけど、政宗の……んや、家康だっけか?どっちかの』

「…りょーかい、ありがと〜」

俺様はケータイを切り、そのままベッドに投げ付けた。



(ぁあぁぁいつらァァァ……!!!)


全員これ見て、うちの旦那を……旦那……ををををォォ………!!『バリビリバリィィ!!』

とりあえず要らない雑誌や紙を犠牲にし、怒りを落ち着かせる。いや全然治まんないけど、報復は後でじっくりするとして、今はこれをちゃんと確かめなきゃ…!

もっと殺意湧くだろうけど、考え過ぎかも知んないし!脱いだら実は豊満ボディで、全っ然似てないかもだし!?

…よし、とにかく再生。


──任務する展開が少しあった後、敵の一人に怪しまれて問い詰められるシーンに。


『そのようなことは決して…ッ』
『男にしては、綺麗なこの面…間者かどうかはともかく、女なのではないか?』
『そん…ぁっ』

何故か布団が用意されてた部屋に、簡単に転がされる主人公。オイ、忍法で倒せよ。

『何を嗅がせ…!?』
『ふっ、珍妙な術でも使われれば面倒なんでな』


(ちょ、旦…じゃない、逃げて!)


マズい、どんどん旦那に見えてきた。やっぱ、もう止めた方が…いやでも、脱ぎゃさすがに覚めるって、こっちは女なんだから、


『ほぉ…見ようによっては、ここもおなごのようだが?まだ男児ゆえ…ということか?』
『ぁ…ッ!ゃ、っ…』


(──マジかよ)


女優、いきなり上脱がされたわけだけど、…びっくりするくらい胸がない。
もう少しあっても良いのに…これじゃ、まだ旦那とカブっちゃうじゃん、ちょっとォォ


『ぉゃめ…くだ、さ……っ』
『男であるのに、ここが好いのか?んん…?怪しいな』
『ち、が……ぁッ、ん…!』
『クク…声も可愛いのう。これが男とは、げに信じがたい』
『ちかっ…て、おとこにて…もぅ、おたわむれは…っ』

相手役の男は、そのささやかな胸をそれは楽しそうに弄んでいた。

本当に小さな突起を何度も舌先でいたぶり、唇の中へ含んでは散々なぶっている模様。揉めないからか撫で回すばかりだったが、女優はその度に眉を寄せ、身をヒクつかせる。


『っん…ゃ、…んんっ……』


(……っべー…)


もう停められなかった。
──旦那が、こんなにエロい顔をするなんて。

…じゃない、旦那じゃねんだけど……もう旦那にしか見えねぇよ、どうしよう。

たかが胸弄るの見てるだけだってのに、俺様はあり得ないほど興奮していた。
あんな男みたいな、うっすい胸に。かつ、返るその反応に。

[ 113/138 ]

[*前へ] [次へ#]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -