赤緑兄弟の冒険1


幸村モテ、特殊(演劇)パロ。

以前、相互様に某有名ゲーム(赤と緑の兄弟の)のパロ絵を描いて頂いた際、もう一つネタがあって…それに、色々妄想が混ざったなれの果て。
ゲーム内容は捏造だらけ。管理人、スーファミ以来マ○オ未プレイで;

キャラは戦国、subの『政宗様の鬱憤』シリーズの背景。(見てなくても大丈夫かと)

兄弟、キノ○オ、ヨ○シー、ピ○チ姫や、他キャラ…を、キャラ数人でパロります。誰が何の役をやるかだけでも、せめて楽しんでもらえたらなぁ、と。

※最後のオチは非常に無理やりで寒いです、お覚悟…!m(__)m
※だいたいセクハラなネタ。キャライメージ崩壊。甘さほぼなし、ギャグのつもり…


(全4ページ)













ここは、とあるほのぼの王国。

赤いキャスケットにシャツ、デニムのツナギが目立つ兄と、緑の同様の弟は、腕っぷしが強い&頭が良い双子で有名人。
困っている人がいればすぐに駆けつけ、勇敢で優しい兄弟だと人気者でもある。

兄は偉大な王様を敬愛しており、王国のために毎日力を尽くしていた。


「マリむらくん、大変だよぉ!」
「これはこれは、小早川キノ吾殿!」
「長いし無理やり感否めないから、苗字だけで良いよ。それより、これ王様からの書状!」
「なんと!!?おっ、おっ…お館様からの、熱き文ぃぃぃ!!この幸村、感激にござりますぁお館様ぁぁぁ!!」

感涙にむせびながら開けてみると、


『愛娘が悪者にさらわれた。ついてはマリむらよ、そのほうに…』


「ぴーち姫殿が…!?なんたる一大事!」
「お願い、姫を助けて!助けてくれたら、姫をマリむらくんのお嫁さんにあげるって王様が」
「ななななな!!!?そ、某は、そのような…っ」
「でも、そしたらマリむらくんが次期王だよ?引退した王様と、一緒に暮らせるじゃない!」

「ぐぬ…ッ」

マリむらの心は揺さぶられるが、

「それはともかくとして、姫の救出を急がねば!」
「ありがとう!じゃあ王様に伝えておくから、お願いね!」

悪者のアジトまでの道を聞いたマリむらは、早速旅の準備にとりかかる。そして、


「我が弟よ、協力してくれるな…!?」

王様の手紙を手に、弟の部屋へ。
兄と弟は運命共同体、どこに行くも何をするにも常に一緒だ。今回も、よく通る声で即返事が返ってきた。


『当たり前だよ、お兄ちゃん♪♪』


「………」



『どうかした?お兄さま』
「いや…」

マリむらは台本をチラ見すると、「冒頭で、兄弟は双子であると…」

戸惑う兄に、弟はにっこり微笑み、


「弟は、頭の良い『双子』──って書いてるでしょ?」
「二卵性であるゆえ、似ておらぬのよ」

「…ああ、なるほど」


(三人兄弟だったのか)


マリむらは納得し、「えー、るいーじ…?」


「やだなぁお兄ちゃん、俺様はさすージでしょ」
「我は、なりージだ」

「おおそうか、すまぬ!では行くとしようか、さすージになりージ!」


こうして、ちょっと手間取りはしたが、兄弟は姫救出へと旅立ったのだった。


〈序幕・了〉










〜闇と光の舞台裏〜



「何で、るいーじが二人もいんの?」
「緑といえば我であろう」
「赤が旦那なら、そこは俺様でしょ〜?」

「一般的に、bsrキャラの緑のポジションは我ぞ。真田と『同じく』主人公格であるしな。そして貴様の装束は緑というより、濁った沼に漂う藻の色」

「…衣装、赤にしてあげようか?(笑顔)」
「それは助かるな、緑を我一人にする大義名分が出来る(笑顔)」

「………」
「………」

武器構え、数分間光と闇のオーラのせめぎ合い。


「──やめよやめよ。時間もったいねーわ」
「そうよ。ここは一時休戦、協力して双方利を得ようではないか」

このままやっていれば、どちらも良いことなしだとの結論。さすがは冷静な二人である。


「ぴーち姫が邪魔だよね」
「確実に除去せねばな。原作を見たが、金髪の…」
「絶対かすがでしょ。任せな、あいつの弱点は熟知してっからさ」

じゃーん、と佐助が見せたるは、軍神のブロマイド集(隠し撮りとも)。←この時点で佐助は無事で済まされないだろうが、背に腹は変えられない。

元就は「なるほどな」と頷くが、

「しかし、金髪は他にもいる」
「え?…や、いないっしょ」
「女ではないが、あの外見から充分あり得よう」

「…あー…」

佐助の頭に響く、『みなさ〜ん』の甲高い声。彼なら、ノリノリでしている可能性が高い。


「だが、我にかかれば赤子も同然よ。あれは、我を崇拝しておるゆえな…(含み笑)」
「おお〜黒い黒い。んじゃ、そちらさんの場合は頼むよ?兄弟」
「貴様もな。幕が降りるまでは、大いに睦まじくやろうぞ」

そんなやり取りを経て、二人は仲良く緑の弟になった。

(ぴーち姫排除計画以外の)彼らの目的、それは…


〈で、本編に戻↓〉













一行は、悪者のアジトまでのステージを往く。

悪者の手下の歩く栗?や、踏む程度では死なない亀を、丸い武器で次々蹴散らしていく弟×2。
マリむらは「俺も槍持ってくる」と焦り言ったが、


「いーのいーの、お兄様はアイテムや金貨を取る係!」
「手分けた方が、時短にも繋がろう?」
「ぬぅ…すまぬな」

ではこちらは任せよ!と、意気揚々と向かうマリむら。さすージ&なりージは、別人のように『可愛い弟』を演じきっている。

マリむらがアイテムを取ると、


「おおっ、これは楽しいぞっ!」

パタパタ、くるくると宙を舞うマリむら。


((キッタァァー!!!!!!))


「だんっ…お兄様!こっちこっち!」
「そう、その位置で!視線はこちらにな!」

さすージはともかく、なりージまでもが興奮のあまりに声を張り上げる。
だがしかし、それも無理はない!
何故ならば彼らの頭上には、天女にも天使にも、フェアリーにも勝る存在がいるのだから。

マリむらの頭にはタヌキ耳、お尻にはふりふりと揺れる太い尻尾……

さすージの手には、以前入手した『かめら』がしっかり握られていた。


「ちょっと帽子取ってくれる?あと、ツナギ脱いで」
「?──これで良いか?」

着地後、何の戸惑いも疑いもなく従う、素直な兄。


……ごくり。
生唾を飲む音と、


((シャツ一枚の下から、シッポ…!))

二人は、ギンギンさせた目でそこを凝視。


(は、生え際どうなってんのか、気になんない?)
(愚問だな。我の推測では、そこが最も敏感であると…)
(理想だよなぁぁッ…!!)

いよいよご開帳と、シャツの裾に手を付ける。

が、そううまくはいかないのが人生だ。
尻尾は二人の視界から消え、


「どうしたのだ?二人とも」

↑尻尾を注視するため中腰になってた彼らを、しゃがんで下から見上げるタヌむら。


「………」
「………」


『ぴくぴく、ふぁさふぁさ』

二人の視界で小さく震える、けもみみ。+上目遣い。



((もう、言葉に表現できない……!!))


──対処できず時間が流れ、マリむらはノーマルモードに戻ってしまった。


そう、これが弟二人の目的の一つ。
いきなり一番美味しいものに当たり、しかも触れなかったのは残念だが…写真には、しかと納めた。

想像力に長けている(ムッツリとも言う)二人には、充分な収穫であった。

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