続・愛しの御主人様1
ありがたくも拍手でリク頂いた【愛しの御主人様】の続編です。
名も無い野良猫様、本当にありがとうございました!
しかし、前作とイメージ違うかも知れません(--;) 前は、まだ外見は可愛かったんで。
人間に馴染むまでの過程や無理だろ設定は、全て無視して下され。やはりファンタジーということで。
幸村総受け、慶幸?寄り。
(佐・幸・政・三・親・就・家・慶、出番まちまち)
※下ネタな話。(オチ、分かりにくかったらすみません;)
前作とやってることほぼ同じ。後半は慶次をド贔屓。元ワンコだしで、イケメンさはゼロ。
家康が笑顔で腹黒、三成の事実は想像におまかせ。乱文m(__)m
(全5ページ)
【前回で細かく書かなかった設定】
幸村は両親を早くに亡くし、古くて広い一軒家に一人暮らし。元親とは長い付き合いで、家族同然の合鍵持つ仲。彼も実家暮らしだが、親は自由人でほぼ家にいない。
実は寂しがりな幸村(自覚なし)のことを、よく知る元親。で、彼が犬猫を拾ってくるのを、止められなかった。
家康とは大学で出会い、彼は幸村にフォーリンラブ。社会人になり、父親の会社(建設業)の子会社の社長に就任。元親と幸村も同社員。
そんな三人の前から(見た目は)可愛らしかった五匹は消え、代わりにでかくて場所を取る人間が五人も増えた。
幸村の家は広いので、スペース的には問題はないのだが…
「旦那、ご飯できたよ〜vv そろそろ起きないと♪」
ニコニコと幸村の寝室に入るサスケ。
人間になってから、彼は驚異的なスピードで知識をモノにし、今では家事も完璧にこなすように。
幸村は布団をどっさり被り、起きる気配がない。
「しょーがないなぁ、もう。俺様の『目覚まし』じゃなきゃ、絶対起きないんだから〜」
どこがしょうがない面か?
サスケはふやけた顔で、幸村の傍に膝を着くと、
『れろれろれろ』
『はむはむ』
「…ぁにゃっ…ッ!?…サっ」
「おっはよ、旦那♪」
「ぉ、…ゃ、っひゃ、起きた!起きたから、もやめ…っ!!」
「もうちょっとだけ。猫のときと違って、家でしかできないんだからさぁ。甘えさせてよ…」
「うっ…」
彼の懇願する顔には、とんと弱い幸村。しかも、人間になってからの彼はやたらとイイ声で、囁きには一発でKOである。
(ただし、それは彼だけに限ったことではないのも、やっかいなのだが)
サスケは幸村の耳朶や首筋が大好物らしく、毎朝気が済むまで味わう。
「っあ、もぅ、ゃめ、…そこ…はぁ、っ…ゃ」
(──旦那、今朝はすっごい反応してくれるなぁ……やっばー、やめらんなくなってきた)
野生の本能に手を動かされ、布団をバッと剥がした。
「………」
興奮に紅潮していたサスケの頬は、一瞬で冷める。
「Hey、さみーじゃねーか。幸村が風邪引くだろ」
「!!?貴様ァァ!!いつの間に潜り込んでいた!?ふざけるな、その手を離せ!!」
「Ahー?お前人のこと言える立場か?勝手に服むいて、腰擦り付けやがって。さっすが、童貞のやるこたぁ…」
幸村の両隣には、マサムネとミツナリの姿が。
幸村は横を向いた状態で、その前をマサムネ、背後からはミツナリに腕を回されている。上半身は裸で、マサムネのイタズラを受けていたらしい。
マサムネの最後の一言にミツナリはぷっつん、同時にサスケの中の何かもキレる。
「死ねェェ!!」
「お前ら二人ともな!!マジ殺す今日こそ殺す!!旦那の聖域(ティ首)汚しやがって!!俺様でさえ舐めたことないのに!!」
「私は貴様らと違い、暖を与えようと居ただけだッ!貴様ら知らんようだな、素肌の方が温もりを伝えやすいと」
だが、ミツナリは一糸乱れぬ姿である。
「…全員、家から出てぇみてーだな?」
「「「!!!」」」
それは心底呆れた調子の静かな声だったが、三人はパッタリ黙り大人しくなった。
彼らにとっては幸村の次に地位の高い、元親の登場だ。
その隙に幸村が服を着ていると、守るようモトナリが庇った。
「お二人とも違うのです、三人はただ、某に甘えて…」
「(だったら、俺も毎日泊まらねーよ。)…お前らなぁ、ちったーモトナリ見習え?毎朝毎晩盛りやがって」
「Haッ、悪いが俺ァまだまだ若いんでな。年寄りと同じにされちゃ困るぜ」
「…姿形は人間になっても、頭の方は残念なままであるな」
モトナリは吐き捨て、幸村を連れ部屋から出ていく。
幸村がいなくなったのを好機とばかりに、三人は心置きなく(庭で)バトルを始めた。
(どーにかしねぇとな…)
皆やはり相当に賢かったようで、家康が雇った家庭教師により、高校生までの知識は早々に習得していた。
で、『早く幸村の役に立ちたい』とあまりに言うので、彼らも家康の会社に就職させ、力仕事を主に奮闘してもらっている。元動物だからか身が軽く、力も桁外れ。社員たちからも気に入られていた。(あまり小さいことを気にしない、気っ風の良い人間が多い)
…しかし、そういえば『性教育』は正しく施していないのだ。このままでは、幸村の貞操が危ぶまれる。
元親は、とりあえずまた家康に相談してみようと決めた。
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「そうか…それは朝から大変だったな、元親。そんなことになっていたとは」
「あー…何か良い方法ねーか?」
そうだなぁ、と家康は最後の書類に判を押すと、
「全員、去勢させよう」
「………」
笑顔だが、押された書類の判の跡からは黒い煙がぶすぶすと上がっている。
聞く相手を間違えた。
元親は悟ると、静かに社長室から退室した。
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