一日目@-1


佐助慶次官兵衛吉継三成鶴姫かすが孫市元就元親政宗幸村

に、家康が少しと、学園祭編しか出ない可能性の高いキャラ数名。
またもや、出したいキャラ。

文化祭です。
妄想・捏造、弾けまくりです。細かい描写に、かなり引くと思います(´ω`)
長い祭りになりまする; 本当に自己満足…!

不快に思う描写があるかも知れません。が、あり過ぎてしぼれない!ごめんなさい!無理、と思われたらUターンでお願いします(>_<;














「お疲れ様〜。楽しんで頂けました?」


すっかり様変わりした教室の出口で、佐助と慶次が笑顔で出迎える。

文化祭の一日目、二年生共同企画──『占い横丁』

クラスごと、テーマに沿った内装と飾り付けが施され、なかなかに立派な『館』ができている。
客足も思った以上に多く、結構な盛況を見せていた。

性格診断や相性診断、教師たちの占い結果なども展示し、見て回るだけでなかなか面白い内容。
ゆっくりできるのは客だけでなく当人たちも同じくで、非常に気楽な身分。

コスプレは軽いものから徹底したものまで、それも一つの鑑賞物となり、話題を呼んでいる。
その格好で、他の学年や部活の催し、大きなイベント会場へ散らばれば、宣伝効果もあるというもの。

交代制で案内係を決めており、二人はただいま留守番の身。



「おぉ、お前さんたちいたのか」

官兵衛が、意外そうに二人を見た。


佐助は、フードに白いボアの付いた淡いグレーのパーカーと、モノクロのグラフィカルな羊が目を引くTシャツ。
制服のズボンのベルト片側に、モコモコの丸くて白いキーアクセサリーを着けている。
頭には黒いニットのバンダナ──羊の可愛いワンポイント付きだ──、ピアスも普段より少し目立つもの。

慶次は、薄い黄色のTシャツに黒のカーディガン、首元にグレーのストール。黒のチーター柄が入っているのだが、主張し過ぎないところが、さり気なくて感じが良い。

佐助と同じように、ストールと同じ柄のシッポの形をしたチャームを着けている。(あの店に行き、自分で購入した)

Tシャツは、チーターのシルエットがトレードマークの某スポーツメーカーのデザイン性の高いもの。

一般客との区別のため、生徒は首から下げる名札が配られていた。
各自デコルテを楽しみ、裏にそれぞれの動物のキャラのイラスト入り。


「皆、何の動物だった?」

慶次が聞くと、

「小生はチーター、三成はペガサス、刑部はコアラだと」

官兵衛が、後ろの二人を振り返り答えた。

「マジで?チーター、俺と一緒!」
「あー…黒ちゃんもポジティブだもんね〜」

佐助は、納得したように頷く。


「刑部も当たってたな。『一見大人しそう』とか、『負ける勝負しない』『毒舌家』とかな」
「『サービス精神旺盛』『長期的展望に立てる』『ロマンチストだが現実的』などもあったであろ?ヌシに、もっとサービスをしてやらねばな」

吉継がニヤニヤと返すと、官兵衛は諦めたように首を振った。


「ペガサスって、うちのクラスあんまいなかったから、新鮮〜」

佐助は、壁面に貼ってある診断結果に目を向け、

「…えーと、『気分屋でそれを隠そうとしない』『ノッてるときとそうでないときの落差が激しい』『ワガママ』『大げさ』『根拠のない考え方をする』…


ミッチー……当たり過ぎでしょ」


「『細かく指示しないとダメ』なんだ。…幸と相性良いのかも」

「…何故だ?」

ムスッとしていた三成が、一瞬その表情を壊す。

「幸は猿なんだけど、『細かく指示されないとダメ』ってあったからさ」

「へえ」

なるほど、というように官兵衛が、

「まぁ、真田は誰とでも合うんだろうけどなぁ」

「そうよな」

吉継もコクリと頷く。


「てかさ、三人とも本格的だよね。ミッチー超似合う、ヴァンパイア」

いーなー、と三成の着けているマントをめくり上げる佐助。


三成たち二組は、『ファンタジー占い』担当。


「ファンタジーっつーか、ハロウィン占い?」

慶次は苦笑しながら三人を眺める。

三成のヴァンパイアに──吉継のミイラ男、官兵衛のフランケンシュタイン…


「やー、大谷さん見事に着こなしてるね」

頭にはわざとアンバランスに巻いた包帯、服の方はそれっぽく見える白い衣装。端切れが重ね付けされており、一見レースのワンピースのようでもある。

官兵衛は、頭にネジのハリボテをセットしたり、顔に継ぎはぎペイントをしたりなど。

三人とももう慣れたのか、自嘲気味の乾いた笑いをもらすしかない。


「ところでその真田たちは?…珍しいな、お前さんらがあいつと一緒にいないなんて」

「当番制だからねー、仕方ないのよ」
「今、ここの呼び込み兼、自由時間。着ぐるみ着てるから目立ってるよ、きっと」

「どうせ、長曾我部あたりが着ているのだろう」

三成が言うと、


「いんや、旦那と就ちゃん」


えっ、という声が三人から上がり、

「真田は分かるが、あの毛利が?」
「あいつ、そんな油売ってたのか」

顔をしかめる官兵衛に、


「そういや、生徒会は忙しくないの?」

「あー、敏腕生徒会長様が上手く実行委員会を操ってるからなー。小生たちは、ほとんどやることがない。トラブルがあれば連絡入るが、だいたい委員会が片付けてくれるんで、楽なもんさ」

「しかし、あの毛利がそこまでクラスに貢献するとはな……考えられん。それも、真田のせいか?」

三成は、まだ信じられないという顔をしている。


「貢献ってゆーか、逃げただけ」
「逃げた?」

「うん」


佐助と慶次は、数時間前のことを三人に話して聞かせた。

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