実地試験!1
※元親、慶次(→)幸村、佐助、元就、政宗
文化祭準備時期。
催し物のおかしさは、スルーして下さい(^^;
占い診断文は、メジャーなものから抜粋させて頂きました。
問題があったら本当にすみませんm(__)m
後書きで、言い訳。
初め2ページは皆のやり取り、
後半5ページは、幸村の一日。
※再び女装注意。
(しかし、管理人は男らしい彼が大好きなんです)
文化祭への準備は、着々と進行を見せていた。
特に、生徒会は実行委員会とともに全てを取り仕切るため、元就たちは放課後などないような毎日である。
部活動やクラスごとの出し物もあるのだが、二年生は協定を組んで、ある一つのテーマでやることに決めた。
それは──『占い』
クラスごと違う占いにし、教室をそれに合わせた趣向の『館』に作り上げる。
例えば、血液型と星座占いはもうセットで、一クラスが受け持つことになったのだが、教室に扉や小部屋を作って、それぞれの診断結果を面白おかしく客にし、生徒たちは、星座の動物などのコスプレをして案内する…
──という予定。
他のクラスでは、『童話占い』、『歴史人物占い』、『アニメキャラ占い』、『ファンタジー占い』など。
とにかく、本人たちもコスプレを楽しめる(?)し、さらに、交代制でほとんど働かなくて良いというこの案に、皆こぞって賛成した。
童話占いのクラスは、『不思議の国のアリス』や『赤ずきんちゃん』、『白雪姫』など、同じコスプレでも、他のクラスの女の子たちからかなりの羨望の的。
しかし、個人的イメージのコスプレでオッケーというもあり、男女関係なしに、どういう小道具でテーマに沿うものをやろうかと、既にお祭り気分で一杯だ。
そんな中、一組は一昔前にブームになった、『動物占い』。
今日の休みは、皆で、コスプレ…とまではいかないが、身に着けるものを買いに来た次第である。
他にも色々周り、夕方はそのまま外でご飯を食べることにした。
「けど、当たってるとこも多いな。動物占い」
ガツガツと食べ終わり、既にドリンクオンリーに切り替わっている元親が言った。
そんな彼の動物は、『虎』
元親は、ケータイに保存している占いの簡単な結果を開いた。(クラス全員にメールで送られている)
慶次もケータイを見ると、
「『虎』…あーホント」
『争いごとが嫌い』
『自由・平等・博愛主義』
『誠心誠意』
『バランス感覚抜群』
『決めると徹底的にやる』
『自分の生活圏を大切にする』
『カラフルでオシャレ』
『器用貧乏』
『面倒見が良く親分肌』
「…かなり当たってるねぇ、元親に」
「そーだろ?」
「虎…良いですなぁ。格好良くて」
「だよねー。でも、虎って争いごと嫌いで、博愛なのかなぁ」
佐助は、首をひねる。
「他には、家康もそうだったぜ」
「あー、それ話したら、ミッチーがさ…」
『即断即決はしない』
『気付かない計算高さ』
『笑いながらキツい一言が言える』
「…短所?かな。『そこは家康だ』って。虎があまりに良いこと書かれてるから、すっげー怒ってた。何故腹黒と書かれていない、とか、いつもいつもアイツは何とかって…イエヤスゥゥって、また絶叫してたわ」
一同、想像して生唾を飲み込む。
「…慶次と政宗は同じだったのか?豹柄ばかり見ていたが」
元就が二人を見ると、
「違うよ〜、俺は『チーター』。でも、チーター柄と豹柄って見分けつかねーかもなぁ。カブっちゃうの嫌だけど…」
☆チーターに見る慶次らしい性格
『好奇心が極めて高い』
『瞬発力はあるが長続きはしない』
『欲しいと思ったらすぐ買う』
『常に話の中心でいたい』
『人前で格好つける』
『超プラス思考』
『早とちりでお人よし』
『話も態度もでかい』
「んっとにお前だな、『チーター』。この、『チャレンジャーだが諦めも早い』っつーのも笑えっけど」
政宗もケータイを取り、吹き出した。
「それ当たってねーって。俺、諦め悪いもん」
チラ、と幸村を見てしまう慶次だが、当然彼には通じていない。
「『欲しいと思ったらすぐ』彼女作って──で、『長続きはしない』かぁ。当たってるねー慶ちゃん」
「ちょっとちょっと、さっけさーん?よく読んでちょーだいよ」
「ごめ〜ん、俺様にはそう見えてしゃーなくて」
「政宗殿は、『豹』なのですか?」
全く気にしていない幸村に慶次はホッとし、佐助はチッと舌打ちする。
「Yes。tigerも良いけどよ、jaguarも強そうだろ?」
「女の子だと豹柄ミニとか、耳とか可愛いだろーけどねぇ…」
「コイツじゃーな」
残念そうにする佐助と元親を、政宗は一切無視。
☆豹に見る政宗らしい性格
『面子やプライド、立場にこだわる』
『常にリーダーシップをとりたい』
『スマートでありたい』
『新しいものが好き』
『気を遣われると上機嫌』
『批判精神が強い』
『喜怒哀楽が顔や態度に出やすい』
『傷付きやすい』
「もろ政宗じゃん!すげーな、動物占い」
慶次が感心したように言うが、
「この『正義感が強い』ってのは当たってないよね。あ、コレ『先行逃げ切り型』ってドンピシャじゃん。あと『攻撃的だが諦めやすい』って」
佐助も、ケータイをカチカチさせながらニヤニヤする。
「うっせぇ、そりゃハズレだ。『傷付きやすい』っつーのもな」
「…(ハイハイ)」
皆、同じ思いだが──
「そうですな。皆、当たっているのもあれば、そうでないところも」
幸村だけは、純粋にそう考えているようである。
「てかよー……元就なんか、超格好良いぜ?『狼』なんだってよ」
「…フン」
果たして、元親の言葉に気を良くしたのかどうかは謎だが…
☆狼に見る元就らしい性格
『一人だけの時間と空間が好き』
『ペースを乱されるのが嫌い』
『自分しかできないことでナンバーワンを目指す』
『自己流を持っている』
『初対面はとっつきにくい』
『言葉足らずのところがある』
『唯我独尊』
『人真似をしない』
「…Hum、正にだな」
「他にはね、孫ちゃんも狼だって」
「なるほどねー」
「幸村の、『猿』はどんなんだ?」
元親が尋ねた。
「サルって言やぁ、オメーなのにな」
政宗が苦笑する。
「だったら、俺様も諦めるけどね。残念ながら」
「皆、格好良い動物なのに、某は…」
「旦那!それ言うなら俺様なんかっ」
「まあまあ、二人とも可愛いって。そーいうのも必要だよ、うん」
慶次がなだめるように言うが、幸村は未だ不満そうである。
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