らいライlie!1
エイプリルフールネタの小話×2。詳細は、各話の冒頭に。
お題二題と、タイトル「らいライlie!」→【biondino】様より拝借・感謝^^
@親幸(オチ)‥この頁
A佐幸(やや長め)
どちらも学生設定、ほのぼの・甘・微ギャグなど。※親幸が苦手な方は、お手数ですが、スクロールして次頁へお進み下され。
(全2ページ)
元親・幸村(親幸オチ)、モブ数名が少し。学生。
エイプリルフールにこじつけ。ベタなノリというか、男女グループかお前ら。な感じ;;
そして、恥ずかしい二人…。ほのぼの甘、のつもり。
![](//img.mobilerz.net/sozai/1645.gif)
幸村と元親は昔から親しく、そろって目立つ外見から、学校でも有名人だ。
二人とも裏表がなく男らしい性格で、だが天然な部分もあり、そのやり取りはどこか微笑ましい。
春休み中のその日、二人は友人らと出掛け、いつものように歓談していた。
「二人、ほんと仲良いよな〜。実は付き合ってんじゃねーの?」
「「──は」」
「なー、ラブラブだし。どうなのよアニキ?」
「…ばっ……アホか!!」
元親は目を見開いた後、ぐわっと恐ろしい形相に変わり(皆慣れてるので平気)、ふざけんな黙れ、ぶっ殺すなど、罵倒三昧。
しかしその頬は若干赤く、友人らはニヤニヤ楽しげに眺める。
「んだよテメーら、その顔!」
「冗談だろ?そんなムキになんなって」
「真田のが冷静じゃん、なぁ?」
「…え、…あ…」
意表を突かれた顔をしていた幸村だが、「は、はい」と頷くと、
「た、確かに……らぅ、らぶらぶでござる…!!将来を、誓い合った仲までにて…っ」
・・・・へっ?
全員ポカンと幸村を見るが、彼は「いやあの」と、気まずそうに、
「今日は、四月一日でござる」
「……あ、ぁあー……」
びっくりしたと皆胸を撫で下ろし、なんだよーと笑い始める。
「ビビったー、マジかと思ったわ」
「そーか、エイプリルフールじゃん今日」
「真田に騙されるとはな〜」
友人らは悔しそうに笑い、幸村の珍しい行為をはやし立てていた。
「………」
「………」
友人らと別れた後の帰り道、二人の間には、いつもと違う空気が流れていた。
「元親殿…」
「……んー…」
「すみませぬ…」
どう見ても機嫌の悪い彼に、すっかり気落ちした幸村が頭を下げる。それに、元親はふて腐れた顔を向け、
「…何であんなこと言ったんだよ」
「エイプリルフールゆえ…」
「笑えねーだろ、あんなの」
と、元親は依然ムスッとした顔で、
「……嘘じゃねぇのに。…それとも、嘘にしてぇってことかよ?」
──つまるところ、友人らの冷やかしは当たっていたわけだ。
ゆえの元親のこの態度で、本人も大人げないと分かってはいるのだが…
「…元親殿」
「何…、ぁあ…?」
幸村に手振りで請われ、元親は訝しげに頭を傾けた。幸村は辺りを見渡し、素早く元親の耳元へ顔を寄せると、
(……!?)
元親は目を見張り、自分から離れた幸村を凝視する。幸村の顔は真っ赤で、それを理解した元親も、負けないくらい紅潮していった。
「な、何言っ…」
「…今日は、エイプリルフールでござる」
恥じらいを隠すように、幸村は口元に手の甲を当て、
「──が、いつも皆に嘘をついておりましょう?……ゆえにか、今日くらいは真実を言いたくなった…と申しますか、その…」
![](//img.mobilerz.net/sozai/1645.gif)
「……別に、嘘ついてはねぇだろ。黙ってるってだけで」
「…ですな」
幸村は苦笑し、「やはり、黙っている方が、ずっと楽でござる」
「おー…」
元親も頷くと、「んじゃ、帰んぞ」と、幸村の手を握った。
「はい。……はいっ?」
あまりに自然だったので、幸村は遅れてギョッとするが、
「俺も、そうすることにした。…けどよ、ここじゃ落ち着かねぇだろーが」
えっ、と幸村が言うや否や、元親は彼に何かを耳打ちする。
そして、硬直する幸村を引っ張るように自宅へと連れ、次は心置きなく真実を浴びせた。
内緒愛育んでます(す……好きでござる)
(…俺は愛してんぜ)![](//img.mobilerz.net/sozai/160_w.gif)
‐2013.4.1 up‐
お題は、【
biondino】様より拝借・感謝^^
うぁぁすいません、何やらせてんだって話ですね; アニキは「付き合ってない」とは言わなかったし、幸村も「今日は四月一日」と言っただけだから、嘘ついたことにはならないはず…
次頁は佐幸です。良かったらご覧下さい^^
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