どろどろと世界は…




政+佐→幸、誰かオチ。(後書きにて補足)


突発的乱文、政・佐の会話ばっか。短文。
※会話内容が、R18・暴力的。(当サイト比)

二人とも病み〜黒、ノリは明るめ。嗜好によっては、後味微妙。

お題は、最後に全文載せています。


(全1ページ)














「俺よ、今朝初めてdream shootした」
「なに?」
「夢精」
「…あっそう」

どうでもいい報告に冷たく返す佐助だが、政宗は目の下にクマを作った顔で、不敵に笑うと、

「とうとう幸村と初sex決めてな」
「そらおめでとう」
「あいつ初めてのくせして、スゲーのなんの。どっちでくわえんのも上等で、マジ最高」
「へー」
「顔も声もエロくてよー、何回ヤったか分かんねぇ。俺ら、身体まで相性良かったみてぇだわ」

ニヤつき、わざとらしく佐助を窺ってくる。に対し、佐助は「良かったね」と微笑み、


「実はさ、俺様も今朝初めて夢精した。気が合うね」
「Hum?」
「旦那と、何回目になるか分かんないエッチしてさ〜。素直だから、どんなことも仕込み放題。今じゃ、もっともっとってせがんでくんの。可愛いでしょ?」

「…Ahー…?」
「ずっと拒んでたのは、『嫌われたくない』って悩んでたからだよ。だから、男でも男がソソられる反応とか方法を、教えてやったわけ。身体に」


「………」

黙る政宗に、佐助は「続きがあってさ」と、

「知って怒り狂ったアンタが、旦那を刺そうとすんだけど、片倉のダンナが止めに入ってね。旦那は、俺様のもとへ戻ってきた」

「…何だと?」
「片倉さん手にかけたアンタは、半狂乱で旦那を責めんの。旦那は自分のせいだと壊れちゃって、俺様があげる快楽に逃げて、幸せになるのでした」

終わり。

そう閉じると、佐助は仄暗く笑う。
彼の目の下にも、政宗同様濃い陰ができていた。


「……」
「……」

それ以降は何も喋らない佐助を、政宗も黙って見ていたが、

「俺のも、続きがあってよ」
「へえ…どんな?」

「妄想にとりつかれたお前がうちに乗り込んできて、幸村を刺そうとしてな。庇おうとしたら、あいつが俺の前に出やがってよ…で、俺が仇とってやった」

「俺様、殺されるんだ?」
「お前だって相棒殺されりゃ、やった奴に返すだろ」
「大事な右目だもんねぇ…」

「泣き果てた幸村は心神喪失、俺がずっと優しく面倒みてやった」

言い終えた政宗は、それまでとは違う穏やかな顔になった。佐助も佐助で、何故か優しげな笑みを浮かべている。

とても平和そうなのに、どこか何かが違っていた。


「…もうさぁ、半分こにする?」
「無理だろ」
「だよねぇ…」

どうしたものか。
ぼんやり濁った視界に、互いを留める。

興奮が最も高じたのは、幸村との行為より、夢の結末の方だったのだ。


はてさて、



「…あ、旦那……、」
「………」


「……何でだろねぇ」
「Ahー…何でだろうな…?」

外に見えた幸村と『彼』は、身を寄せ合い、柔らかな笑みを交わしていた。
こちらの視線など届きもしない、温かく真っ白な世界で。

──二人の視界が、また濁っていく。



「…けどまぁ、routeはいくらでもあるがな」

「そだね」


こちらは、彼らそれぞれの弱味を握っているのだ。自分たちという、最大のそれを。
まさか、使わない手はないだろう。

そうして二人は、今日も虚ろな世界に沈んだ。












‐2013.3.10 up‐

お題は【(パレード)】様より拝借・感謝。

突発的乱文、お目汚し失礼(><) 小十幸オチでした。
病み二人を急にしたくなって。政宗はこじゅを絶対そうできないから、早く佐助に狂って欲しいです。夢は政幸←佐に見えて、半分は現実と同じ小十幸←政+佐のつもり。

あの政幸←佐が現実の場合、佐助は美味しい思いしつつ破局を待つ、最低なお人。怒った政宗が幸村に手を上げたとこに登場、助けて恩を売るつもり。あわよくば政宗を亡き者に。しかし、

そんな彼の考えをお見通しな政宗は、怒らない。でもそれが不貞だと再教育、優しくじわじわと幸村を従属させる、とかいうのが好きだな。佐幸好きのくせに。
たまに哀れな佐助が見たくなる。政宗様は、横暴に見えて優しいのが好き^^

[ 17/18 ]

[*前へ] [次へ#]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -