育てませう(後)-3



「ひぁ…ッ、ぁあっ…ん!」

強い刺激に幸村は身をよじらせるが、腰から下はしっかり掴まれ、頭や胸を動かすしか出来ない。

「水着なのに、外までぐっしょりだよ。…そんなに良かった?」
「っや、…ぁああ…っ」

「あー…かわい…」

だが、今の幸村には聞こえていないだろう。
水着の中に手を入れ、敏感な部分を直接まさぐれば、身体が細かく痙攣した。


「はっ…ァ、さすっ…」
「…もういいかな」

佐助は指を抜き、幸村の水着を脱がす。少しでも隠したいらしくスカートは許されなかったが、下を脱がした時点で、佐助は隅々まで見ていた。そして、熱を一層上げていた。

むしろ、スカートがあると妙にいやらしく見え、これはこれでイイなと口元が緩む。
力が抜けきった幸村の足を広げ、腰をゆっくり押し進めた。

「ふっ…、ぅ…」
「…痛い?」

早く入りきりたい気持ちを制し、佐助は幸村を案じる。彼女は顔を歪めていたが、首を横に振った。
それを受け、佐助は一気に奥まで入り込む。短い悲鳴が聞こえて間もなく、緩やかに動き始めた。──あれだけ濡れていただけあり、中の心地好さは格別だった。

「ッん……く…」
「我慢しなくて良いって、声っ…」
「はぁんッ…、や、ぁ…ッ」
「旦那、綺麗…」

「ふ…ぅうンっ…」

潤んだ目で幸村は何かを訴えるが、佐助は、普段彼女が嫌がる奥ばかりを突き、

「だって可愛い声聞けるし、旦那のここも悦ぶからっ…さ」
「そっ…、んん…っ」
「…はー…すげぇ。中ぐちょぐちょで、もう天国…」
「ッ……」

眉を寄せ耐えると、佐助は幸村の肩口に顔を乗せた。
はぁっ…と荒い息と滲む汗を落ち着かせ、白い首筋に甘く噛み付く。傍ら、脇に流れる肉をすくい集め、それでも小さい乳房を、丹念に愛撫した。

「はっ…、…さす、けぇ…っ」
「何…?」

幸村から両腕を背に回され、佐助は抱き返す代わりに、彼女の額や頬を優しく撫でる。

幸村は目に涙を溜め、


「たくさん、触っ……気持ちよく、して……ぇ…っ」


「──…」

佐助は目を見開くが、幸村は切ない表情で喘ぎながら、

「胸だけでも、見合うものになりたい……もっともっと、佐助(の愛情)が欲しい、ゆぇ……っん!」

侵入物を勢いよく抜かれながら唇を塞がれ、幸村は身体をわななかせた。荒々しいキスを終えると佐助は彼女を起こし、その鎖骨から胸、腹へと性急に口付けを落としていく。

もはや何の力も入らなくなった幸村を俯せにし、背後から被さるように抱くと、再び自身を彼女の中へ埋める。
密着したまま腰を揺さぶり、中を激しく穿ち始めた。

「ぁあッ、ひぃンっ…、くぅうん…!」
「だんなッ…、旦っ、はぁ…ッ…」

グチュングチュンと、擦れる粘膜までもが喘ぐ。出し入れの度に溢れる愛液が、二人の腿を伝っていった。

幸村の胸に両手を回し、お望み通り愛撫を施す。柔らかな肉が再び佐助を愉しませるだけでなく、連動するように幸村の中がうねり、腰を休ませるのを阻んでくる。

限界は、すぐに訪れた。


「さすっ…も…ぁ、め…ぇっ…」
「は……っ、…幸村…」
「ッ…!?」

滅多に呼ばない名を、それもこんなときに、切羽詰まった声でこぼすなんて。幸村は佐助を恨めしく思いながら、身を震わせ涙をこぼす。

最も激しい揺さぶりに目の前が霞み、全身が快楽の沼に沈む。達したのだと理解できたが、佐助の楔はまだ終わらない。穿たれるほどに快感が増し、脳まで溶けてしまう──と意識が白んだとき、ようやく佐助が止まった。

「うッ……く…ぁ…!」
「…ふぁあ…っ…」

ドクッドクッと雄々しい脈動と、低くこもった声に、幸村の身体はまた悦びを得る。

佐助は射精した後も数度動かし、深々と息を吐いた。そして、


「ごめん、治まんない」
「え?…んっ」

ずるっと抜きドロドロになったゴムを外し、素早く新しいのを着けると、

「ぁあん…!」
「──すぐ終わらせるから。…今の幸村のここ、天国通り越して宇宙」

「なにっ…、ひゃぅ…っ…」

意味が分からないと罵りたくも、すぐに先ほどの波に飲まれていき、幸村も未知の世界に付き合わされるのだった…。














「佐助、服を…ぁっ…」
「んー…」

二戦目を終え、ほぼ全裸でベッドに横たわる二人。佐助は片腕で幸村を抱き、彼女の胸の中に顔を寄せていた。
ちゅっ、ちゅっと軽くキスし、幸村の言葉に気だるそうに応えると、

「こっちで泊まっても良いって言われたから、そうして良い?」
「え…でも…」
「もう親にメールした。…旦那、いー匂い」
「やっ…はは、くすぐったい…」
「好きだよ」

「は…」

唐突な愛の紡ぎに、唖然と固まる幸村。佐助は目を細め微笑むと、

「胸が小さくても男みたいな性格でも、俺様は旦那が一番可愛い。見たくて触りたかったから嘘ついたけど、本当は関係ないからね、大きさなんか」

「……え…」

幸村は瞬き、佐助を見返すが、

「だから、旦那のだったら、どんなのでもそれが一番になる。…てか小さくて可愛いし、綺麗だし柔らかいしで、最高だよ。ありがとう、見せてくれて…」

「…う…っ…」

やっと照れが追い付き、幸村の頬が染まっていく。佐助は静かに笑い、

「そんな旦那にあんなに尽くされて、俺様ほんと果報者…」

だから(?)また触らせてねと加え、幸村の頭を撫で、そのまま腕を彼女の背に預ける。



(………ッっっ…)


佐助に海デートに誘われた日からさっきまでを振り返り、幸村は自分の言動に顔を燃やす。嘘をついた佐助を責めたくとも、あれを聞けば喜びの方が勝ってしまうし、今日は、自分の方が沢山良い思いをさせられたような…

きゅうんと下腹部が疼き、『はれんちなぁぁ…!』と自責に悶え、早く服を着ようと起き上がろうとするが、

抱くように回された腕が重く、不可能に終わる。──佐助は、本気でぐっすり眠っていた。


「……」


(…勝てぬ)


力もそうだがと、幸村は口を尖らす。
足を使い何とか布団を持ち上げ、二人の身体を隠した。

誰より男前だと密かに誇っている顔が、己の胸の中にいる……幸村は寝不足を覚悟し、一応は目を閉じてみるのだった。







‐2013.7.13 up‐

お礼&あとがき

ちゃこ様、素敵なリクをありがとうございました^^
いや〜、やはし破廉恥ぬるくて; しかし妄想とても楽しませて頂きました、文には現れてなくて申し訳ない。本番をもっとハッスルさせるべきだろうに、浮かぶのは幸村の胸いじりばっかで、私だと長くなるのでセーブしました。女体なんだし、小さくてもあれはさせたいなーと…変態ですみません。

すんどめしたのは、幸村から誘って頂きたくて(*´∀`)「大きくするのに効く」の言葉で、かけたり飲ませたりしようかとも、だがしかしあの幸村にはステップ高すぎると自重、でもぐっすり佐助の夢の中ではその計画が?

こんなものになりましたが、少しでも楽しんでもらえたら幸いです。ちゃこ様、本当にありがとうございました!(*^▽^*)

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