お忍び座談(弐)-1
氷垣様、ありがとうございました♪
素敵リク「十勇士→幸(or弁)/雰囲気おまかせ/可能なら破廉恥」
【後編】※
長文・散文。前編よりふざけてます、全キャラ煩悩。カオス、破廉恥(ぬるいのや下品なの)。おまけ(佐幸)は、ほのぼの甘。※佐助は、おまけのみ登場
◇捏造勇士・
詳(前編目次へジャンプ)
▼[]は得意物
真面目・堅物系‥才蔵・伊三(弟)
穏やか・大らか系‥鎌之助・清海(兄)
生意気・ドライ‥小助
軟派・お茶目‥十蔵[銃]
頭脳派器用系(ヤンチャ)‥甚八[策・術]
〃(優雅)‥海野[薬・香]
〃(+体育会系)‥望月[爆弾・武器]
長身マッチョ系‥兄弟・十・望
スラッと系‥鎌・才・甚・海、小助は成長中
華やか系美形‥十・海
敬語寄り‥小・海。望月は年上・幸村にのみ
追記‥清海は『幸村様/若様』両方使う
(全6ページ)
それは、先日のことだ。
日頃しかと休めているのかと幸村に気遣われ、参じていた才蔵、伊三、甚八が『充分に』と恐縮すると、
『おぬしらはそう言うが、言わぬ者もいる。そこで、ものは相談なのだが…』
──休みの日に、何か自分がしてやれることはないだろうか?また、何をすれば喜ばれ、より安息できるだろうか?と。
『俺がいつもお館様に英気を賜るように、俺にも何かやれぬかと思うてな。どんな内容でも良いのだ、遠慮は要らぬゆえ』
『幸村様…』
その思いに心を打たれ、三人は承った。他の者にも伝達し、幸村の手を煩わせぬよう、提案は一つに絞ろうという話になったのだが、
『それと、これもどんな方法でも良いので、もう一つ頼みたいことが…』
『はっ』
『…すまん、才蔵と伊三は下がってくれるか』
『『……』』
『(だとよ〜)』
幸村がそんなことを言うのはめったになく、それも才蔵らが外されるなど、余程のことだ。甚八は愉快そうに二人を見るが、彼らは不穏な空気を体中から発し、
『何故ですか、幸村様!』
『我らが、こやつより頼りにならぬとっ?』
『い、いや、そうでは…』
『ならば、お話し下さりませ!』
『う、ぬ……ぅ…』
二人の強い押しに負け、幸村は下がらせるのを諦めた。
![](//img.mobilerz.net/sozai/1645.gif)
「――あの年頃なんだ、恥ずかしがることねーのにな。『情欲(性欲)が落ち着かず、困っている。良い対処法はないだろうか』くらい」(※こんな堂々とは言えてない)
ったく、いつまで経っても可愛いよなぁ。甚八は嬉しそうに笑うが、才蔵と伊三は苦い顔である。他の者は「自分も見たかった」と羨んだり、我関せずの姿勢が逆に怪しかったり。
先の話で、『我らには、幸村様と休みを過ごせるだけで恐悦至極、褒美はそれとさせてもらい、その際に悩みへの打開案を提出する』とまでは決めており、今回は各々の案を出し合うことに。
「俺のは望月の案に入れたし、まとめ役に徹するぜ。んじゃ、才蔵から行くか?」
甚八に振られ、才蔵は「ああ」と、
「煩悩を抱えぬほど鍛練を厳しくし、女人を一切遠ざけるのが良いだろう」
「はい、却下〜」
「何!?」
「あれ以上されたら、俺らとの時間がなくなる」
「お女中もいなきゃ、世話役全部誰かさんのものだろ」
甚八、十蔵の意見はもっともで、才蔵の案はあえなく没に。次に、小助が挙手すると、
「清海さんたちと話したんですが、忍がやる瞑想を覚えて頂くのはどうでしょう」
「そういやお前も年頃だな、それで片付けられてんのか?」
「俺は必要ないです、幸村様以外興味ないんで」
そっちの方が心配だと清海は肝を冷やすが、若者らの口はとかく達者なので、平素のように放りっぱなし。同じ発案者の鎌之助も、また眠そうな目になっていた。
「俺は才蔵寄りの考えだったが…瞑想か」
伊三は関心を示すが、十蔵は「ダメダメ」と首を振り、
「普通の瞑想でも難しいんだから、酷だって。押さえつけるのは逆効果だと思うね、俺は。無知だからこそ、処理しても煩悩は溜まる一方なんだよ」
そこでこれ!と、数冊の書物や紙をドサッと出した。いわゆる、春画や艶本といったそれらだ。
「「「な……」」」
「おいおい、すごい数だな」
「色男は違いますねぇ」
真面目・堅物組は度肝を抜かれ、望月と海野は苦笑する。十蔵はけろりとしたもので、
「半分は借り物だけどな。これ見てもらえば、知りたいことも悩みも解消するだろ?俺が好きなのはこの辺で、幸村様も気に入ってくれると思うんだけど…」
と、一冊をパラパラめくった。
![](//img.mobilerz.net/sozai/1645.gif)
敵の卑劣な罠により、捕らわられの身となった、かの人。(中略)あわれ清らかな肌身は、にっくき敵の餌食となるのであった。
「はっ…ぁ、あぁ…」
大きく足を開かされ、後ろから指で遊ばれる白い肢体。初めは抵抗と罵詈だけだった口も、悩ましげな声しか表せなくなった。
「へっへっへっ…随分と色っぽくなっちまったねぇ。下の口も、良い声出すようになって」
「…っ…」
悔しさに目を潤ませるも快楽に抗えない姿に、敵の興奮はさらに煽られる。背後から胸と股の間をねちっこく弄っては、艶かしい様を視姦していた。
「男だってぇのに、女のより食い付いてくるぜ。指じゃあもう広がんねぇな」
「ッ、ひ…!」
「へへ…そう喜ぶなよ」
男は立派な陰茎を象った張形を見せると、使用していた潤滑液にくぐらせた。ぬらりと卑猥な光をまとわせた後、指で犯し尽くした蕾へ先端を入れ込む。細腰が震えるのを薄く笑い、男は全てを納めた。
ぬっ、ぬっと抜き差しを始め、知った弱点ばかりを攻めれば、
「あっ、あぁっ……ひゃ、やぁあっ」
「美味そうに喰うねぇ…こっちも涎垂らしてからに」
「く…ふぅ…っ」
同時に前も擦られ、強い快感が次々彼を襲う。張形はすぐに馴染んだようで、下品な音を立てながら中を進退し、その痴態と色香を仕上げていく。
果てる寸前で引き抜き、自身をぶち込んでイかせてやる。それから弛む間もないほど、何度も中に出してやろう──そう男が口端を上げたとき、轟音が鳴った。
……………………………
「危なかったねぇ、幸村様」
「十蔵…助かった」
火薬と弾丸とともに乗り込んできたのは、彼の優秀な部下だった。威嚇射撃に腰を抜かした敵を銃身で殴り、気絶させた身体は拘束、塵を捨てるように外へ放った。
が、十蔵は幸村の拘束は解かず、端麗な顔に笑みを乗せ、主の淫らな姿を眺める。
「は、早よう、縄を…」
「実は、ちょっと前から見てたんですよ。幸村様があまりにエロいもんだから、なかなか撃てなくてね」
「なッ…」
羞恥や怒りで紅潮する幸村だが、
「幸村様の肌はおろかあんな姿、俺なんて一生拝めないでしょ?つい、魔が差しちゃって…」
と言う彼に、閉口する。
冗談のような口振りだが、わずかに苦いものが垣間見えた気がしたからだ。
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