▼ オチなさ過ぎにもほどが(追記で小ネタ)(追記)
2012/12/20 22:07
いきなり信号機だけの会話。
「やっぱ俺が一番主人公らしいよな、見た目的にもよ」
「まぁね〜、スッキリまとまってる感じ?」
「む……」
「それより俺思うんだけど、幸村って装備簡素過ぎやしねぇ?」
「某、動きやすさ重視ゆえ」
「それにしてもさー、肌身にそれ(赤ジャケット)ってどうかなぁ」
「…暑がりなんでござる」
「いーじゃねーか、俺は良いと思うぜ?(視覚的に)」
「政宗殿…(パァァ)」
「暑いのに長袖?結構分厚そうだし襟もデカいし、逆にムレない?」
「前田殿、何が言いたいので?」
「お、怒らせたいんじゃなくてさ!なんつーか、その腹出てんのが、…ひ、貧相に見え…──ご、ごめん!!」
慶次は政宗の後ろに隠れ、
「違うんだって!腹筋すごいし体格良いし!なのに勿体ないと思って!ほら上がゴツいから、そこが細く見えちゃうんだよっ、せっかく肩とか立派なのに!俺らの中にいたら、そのー…だから、もうちょっと着込んだ方が…ぁ、でも暑いか」
「………」
どうやら、悪ふざけではないらしい彼に、幸村は複雑な顔で腕を納めたが、
「っ!?」
「前田ァ、よく見てみろ。見えるんじゃなく、実際ほせぇんだよ、コイツは」
「……ぬがぁっ!」
↑政宗から腰を掴まれたが、すぐさま振り切った。その様子に慶次は驚き、
「うわ、ほんとだ……ぇ、もしかして女並みなんじゃ……いでっ!」
「そんなわけがなかろうっ!(やや涙目)」
「ご、ごめん……だよな、あれだろ?元親も腰だけほせーじゃん?あれさ、水練沢山やるとあーなるらしいよな?」(←慶次はそう解釈してしまった)
「Huーm?」
「………」
「なな、もうちょっとピッタリした服にしねぇ?幸村に似合うと思うのが、何枚もあってさ」
と、慶次が幸村の肩を掴むと、
『フニャ』
「………」
「………」
「Ah?…何だ?今の効果音」
慶次は目が点、政宗は首を傾げ、そして幸村は、
「…………ま、え、だ、どの、の、ひとでなしぃぃぃぃぃ!!!!!」
ダダダダ──
…怒りなのか嘆きなのかどちらも混ざった赤い顔で、幸村は走り去っていった。
「Haー…?」
「…人でなしって」
慶次は唖然としながら、
「あれ、わざと大きくしてんだ…ああいう作りなんだろうけど、何で怒ったんだ?」
「──仕方ないね〜、教えてあげるよ」
と、そこに佐助が登場。
「お前はお呼びじゃねぇ、幸村返せ」
「そっちが追い出したくせに、随分じゃん」
「や、違うんだって、俺はただ…」
「アンタにはそうでも、旦那にとっちゃ鬼門だったのよ」
悪いねぇ、と佐助は苦笑いで、
「旦那もね、最初はぴっちり着込んでたんだけど…無駄な肉がない、実は肩も腕も脚も細いで、子供に思われちゃうんだよね。年配者からしたら女にも見えるみたいで、かなり傷付いてさ。で、『男らしく見える装備で!』」
「…な、なるほどぉ…」
「Haha、まーだ大人にゃ見えねーがな」
「言わんでやってよ、本人スゲー気にしてんだから」
「cuteでいーじゃねぇか」
「でも、腹は何で?」
「腹筋や上半身出しときゃ、男に見えるじゃん。あの下に着て女に見られたとき、バリバリ〜って破ってた」
佐助は、思い出したのかクスクス笑う。
「湯浴みのときとか、後ろ姿ほんっと色っぽいからね〜。俺様大変だって」
「へ、へー…(…いーな)」
「Ha…所詮お前はその程度だろ。俺は、前から見ても萎えねーぜ?幸村が貧乳だろうが、腹筋があろうがな」
政宗の誇らしげな態度に、佐助は嘲笑を向け、
「いや、旦那男だから。それに俺様だってそーだよ、俺が言いたかったのは、旦那は全身どの角度から見ても色っぽいんだけど、うなじとか背中とかは格別で、前は恥ずかしがるからあんま見ないようにしてるわけで、何で恥ずかしがるかってのは、当然俺様と旦那がイイ仲だからで、褥じゃそりゃもう──」
…オチん。
佐助は後で戒められ、慶次はしばらくキレられたまま。
佐助の言葉は本当か、あるいは妄想(二人に対する威嚇)かも
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