日記 | ナノ

進撃小ネタB
2013/08/29 01:22


アルミンとジャン、アルミンとライナーの会話。短文小ネタ。

ジャン→ミカサ背景・アルミンは天然悪気なし、後半はもしもの話なので(^^; 小ネタAからの派生的な。

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【かなわない】

(アルミンとジャンの会話)


「お前とエレンとミカサってよ、昔からの仲なんだよな?」
「うん、そうだけど?」
「前から聞きたかったんだが……お前はその、ミカサにほ…ほ、惚れたりしなかったのかッ?」
「……え」
「いやだってよ、紅一点で、しかもあれだろ!?普通なら」

「いやー…ミカサは大事な友達だけど、そんな風に思ったことないよ」
「ほっ、本当か?嘘じゃねぇよな!?」
「本当だよ」

アルミンは苦笑すると、

「『あの』ミカサを、ずっと側で見てきたんだよ?そんな気持ち、わずかでも湧くはずがない…絶対叶わないと分かりきってるのに、わざわざ好きになる馬鹿がどこにいるの?」


「………」

↑ここに。

ズドーンと落ち込むジャンだが、アルミンは柔らかく微笑んで、

「だから、ジャンって本当にすごいと思う。僕にしてみれば、ジャンこそが『死に急ぎ野郎』なんだよね。でも、心の隅で応援してる自分もいる……例えばそう、それが叶う確率は、人類が巨人に打ち勝つのと同じくらいの、皆無に近いものだろ?だから、万が一ジャンの気持ちが成就するなんて奇跡が起きたら、人類の未来にも光が見えるような気がするんだ…」


ジャンは、二度とこの話をアルミンに振るまいと誓った。







【かなわないA】

(アルミンとライナーの会話)


「この間の話でふと思ったんだが、アルミンが女なら、結構良いセンいってたかもな」
「…はぁ!?ふざけるなよ、ライナー!」
「えっ…あ、す、すまん」

アルミンにしては激しい剣幕に、ライナーはたじろぐが、

「僕が女だったら、今ここにいられたかどうか…冗談じゃ済まないよ、本当に」
「あぁ……しかし、クリスタの体力でも残れたんだ、お前もきっと」
「そうじゃなくて」

アルミンは声を落とすと、

「僕が女なら、エレンのヒロイン役が二人になってしまう…あのミカサに、僕が敵うと思う?顔もスタイルも力も及ばない上に、あの嫉妬深さ……敵っても怖いよ、そっちの方があり得るだろ、『ミカサは色々重い、お前の方が気が安らぐんだ』そうなったらどうするんだよ、僕もエレンにすがられたら絶対断れない、でもそしたら僕の未来はきっとない、ああもうどうしたら良いんだ!!」


「……エレンから好かれてる自信だけは、あいつと張り合えるようだが」

そんな妄想に行き着く時点で、図太く生き残っているに違いない。
さすがは、結構な率で九死に一生を得続けているアルミンだと、妙に感じ入ってしまうライナーだった。


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会話だけなら早く書けるかと勢いで。ジャンいじりはまだ終われない…。本編アルミンの天然毒舌が好き^^

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