▼ ふぬぬぬ(追記で*短文小ネタ)(追記)
2013/07/19 11:04
青年佐助×幼児幸村
佐助はベビーシッターで、絵本(白雪姫)を読んであげてるシチュ。※えー、白雪姫に眠り姫が混ざってしまいましたごめんなさい、だいぶ後で気付いた…おかしい展開があります;
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「このりんごが、すごくおいしそうなのだ…」
「はは…毒りんごだよ?」
「でもぴかぴかで、このあかいとろとろのがあまそうだ。…さすけ〜、このりんごたべたい〜」
「えー…」
と言いながら、りんごにシロップをかけて、作ってみる佐助。幸村は、ご機嫌になり、
「しらゆきひめごっこしよう!」
と、ドレスのつもりか、母親のショールを腰に巻いた。佐助は苦笑し、
「旦那が白雪姫?良いの?」
「りんごたべたいからな!さすけは、まじょ(王妃が化けた老女)やってくれ」
「はいはい、了解っと…『綺麗なお嬢さん、美味しいりんごはいかが?』」
「『まぁ、とってもおいしそう!だけど…』」
「『じゃあ、私も半分食べてみせるから──』」
話は進み、幸村は目を閉じ死んだふり。小人も王子役も、佐助が任されたわけだが、
(キスは、どうするんだろう…)
と、止まった。が、幸村は『早く』という風に、ぷるぷるの唇を突き出してくる。
『まだ小さいし、挨拶レベルだろ』と頷き、佐助は軽く触れた。
「『──二人は、いつまでも幸せに暮らしました』」
ごっこを終えると、二人してケラケラ笑った。
幸村は、りんごについたシロップを舐めながら、
「ゆきもおんなになって、しらゆきひめになりたい」
「ええっ?」
佐助は驚くが、
「そしたら、さすけのおよめになれた。ふたりで、しあわせになれるのになぁ」
「──…」
固まる佐助に、幸村はにこにこと笑い、
「こんどは、ほんもののどくりんごつくってくれ。たべたら、しらゆきひめみたいになれるかもしれぬ」
二人は、お城でいつまでも幸せに、
(悪い王妃は、焼けた鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊り続けました)
「……そうだねぇ」
佐助は哀しい目で笑み、幸村をぎゅっと抱いた。
「俺様も、ずっとそうしたいと思ってた。女の子じゃなくても、旦那は俺様が幸せにする。…二人で幸せになろう」
「ま、まことか…!?」
「うん。ちょっと早いけど、俺様と結婚して下さい。旦那」
「……!!」
目をきらめかす幸村に、佐助は早くも幸せを感じる。
(毒りんごと業火の靴は、幸村と引き換えに贈るとしよう)──こうして二人は、小さなお城でいつまでも幸せに暮らしたのでした。
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お目汚し失礼
幸村は保護者に虐められてるという、よくやっちゃうシチュ。度々すみません;
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