日記 | ナノ

勝手に私信とか他。(追記で妄想小話)(追記)
2013/06/18 10:19


佐+幸、高校生。(背景は佐→幸、家→幸)

他の家→幸話で、家康がとあるゲームを作るんですが、それのリベンジの意味で、また違うジャンルのゲームを幸村にプレゼントさせてみた。※その話の彼らとは別物、武田家同居設定。ちょい長め、会話が主。

※システムや内容(描写はなし)は、某乙女ゲーのを拝借。
※政宗様好きの方は、本当にすみません。私も好きなんですが…; BSRゲームネタもチラリ

家康のリベンジは果たせたものの…ゴメンネ(^^;
ほのぼの微ギャグ、仲良し主従・佐幸

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「佐助、すごいぞ!徳川殿が、俺が主人公のゲームを作ってくれた!」
「うっそ、マジで?どんなのっ?」
「うむ、えっとな…」

学園(高校)ものアドベンチャー系、色んなキャラと出会い親密度を上げ、卒業とともに誰かと成就する。一人でも良いし、三角関係の後どちらかでも、はたまた友人キャラとの友情エンディングでも、お好きに…

「まんま某乙女ゲーじゃん!」
「おとめげー?」
「恋愛ものだよ。ってことは、旦那が誰かとくっ付くっていう」
「…ぬぁあああ!?な、なんっ…」
「あぁホント最低だよねあいつ〜、でもとりあえず見てみようよ、文句はやってから言お?」


(俺様ルートだけクリアしてから!)


憤慨するフリをし、内心ワクワクな佐助。
点けてみると、幸村のキャラは本人を上手くデフォった出で立ちで、佐助はそれだけで家康を称えた。(当然内心で)


「うーむ、佐助が出て来ぬなぁ…」
「(…あのやろー…)」
「むっ、政宗殿に声をかけるか、と!無論!」

とボタンを押すと、『何と呼びかけますか?』メッセージが。

「あ、親密度が低いときは、苗字呼びじゃないとムッとされるんだよ」
「なるほど。では、『伊達殿』だな。えーっと…」

ウィンドウ内に並ぶ選択肢を、じーっと見ていく幸村。色んな呼び名がランダムに置かれているので、結構見つけにくい。

『ダテちゃん』『まーくん』『マー坊』『マチャ宗』『ストーカー』『尺取虫』『鳥』『DQN』『厨二』『ル○』……


「うーむ…レベル(親密度)が低いからなのか?伊達殿も政宗殿もないぞ。──どうした、佐助?」

「いや…っ…大丈夫、うん」

佐助は涙を拭うと、笑いを噛み殺し、

「難しいねぇ…ほらコレなんか『筆答』になってるし」
「む、引っかけか!」
「俺様なら、これがいいな」
「…ん、ではそうしよう」

『尺取虫』を選び、無視されて終わった。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「…もしや、すごく難易度の高いゲームなのだろうか?」
「ハハハハ……」

佐助の笑いは、乾いたものになっていた。
あれから他のルートを試してみるも、ちっともうまくいかない。三択で最も無難な答えが不正解だったり、じゃあ次はと挑戦してみても、それも違っていたりと。

佐助としてもヤキモキしなくて良いのだが、じゃあ最初から作るなよとも言いたくなる。


「おっ、なんだこれは……もしや、夢吉殿っ?」
「え、隠しキャラ?どんなの?」

ゲームの幸村の肩に、ピョイッと乗った、その小さな生き物。が、夢吉ではなかった。猿ではなく、猫…?

「違う……これは狐だっ!」

幸村が目を輝かせると、画面から、

『旦那は、本当に恋愛下手だねぇ〜。仕方ないから、俺様がチャンスを与えに来たよ』


「お、あっ、さすけ!佐助だな、これは!」

「………」
「出て来ぬと思えば、お前は狐だったのか!そうかそうか!」
「……いや、俺様は全然嬉しくないけど」

結構かわいい佐助狐に、幸村は大はしゃぎである。本物の佐助は、ムスッと膨れているが。

その狐がチャンスとやらをくれたらしく、次からはバンバン当たるようになってきた。…ただし、友人キャラのはずの、家康だけに。

デート・ときめき・デート・イベント・デート・イベントイベントデートイベント……

──そしてやって来た、卒業式の告白エンディング。


『真田……ワシは』


『プツッ』

「…なっ、佐助ぇ…!やっとクリアしたというのに!」
「あー…ハハ、ごめん。見るに耐えなくて」

恥ずかしいったらありゃしない、あんなの(デート他)あるわけないじゃん、夢見すぎっしょー、とかブツブツ言いながら、胸中では家康へのお返しの件で一杯に。


「まぁ……そうだな」

幸村も、目が覚めたかのように頷く。

「時間の無駄だったね」佐助はヤレヤレと首を振り、幸村の部屋から出ていった。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



「旦那、お風呂入りなー?」
「おっ、う!今行く!」

「…うん」

幸村は、見るからに慌ててケータイを隠した。ただちに操作を終了したのか、ベッドの上に置き、佐助をおいて浴室へ直行。


(……怪しい)


何をしていたのか…ケータイなんか、ほとんど電話しか使わないくせに。怪しいサイトでも閲覧──はないな。メールだろうか?


(…ごめん、旦那)


あのゲーム内容はとことん夢物語の分、結構くるものがあった。まさかとは思うが、あれで家康を気になり始めたとか…

普通なら絶対覗いたりしないのだが、今日だけと佐助は拝み、ケータイ画面にタッチする。

着信やリダイヤル履歴には、そんな形跡はない。メールも……、もしかすると、これから送るのかも。と、保存用ボックスを開けてみた。


(あった……)


「徳川家康」の宛先に、緊張が走る。それを払うように、思いきってめくると、

“今日はゲームを下さって、まことに…──


内容はごく普通のもので、佐助はほうっと力を抜いた。
何だ、気にする必要なかったんじゃないかと、あとは流すようにスクロールしていくが、

最後の最後で、指が止まる。


“──ところでなのですが、あの狐は攻略できぬのでしょうか…?”




結局そのメールは送られることなく、翌日二人はそろって学校を欠席した。


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政宗好き様すみませんでした; ゲームで鳥になりたがってましたよね〜。もっと色々ありそうだけど、思い付けんかった。

こんな佐助が幸村の肩に乗ってたら良いなぁ(*´∀`)学バサで、夢吉みたく相棒の猿(飛)を乗せるのを、すっごいキラキラ顔でやろうとしてたのが可愛くて、未だに記憶に新しく

ゲームはラブラブ家幸なんよ…!ごめんよ家康さん、いつも;

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