日記 | ナノ

相互様に触発され^^ (黒バス妄想小ネタ・黒←桃/桃誕話)
2013/05/04 22:52


今日は、桃井さんの誕生日なんですね!相互様のリアルで知って『なんかしたいな〜』ともやもや考えてたら、相互様が黒桃ほのラブ小話上げられてて、一気に私も(≧∇≦)と。

とりあえず、そんな黒子が浮かんで。桃ちゃんだけは喜んでくれるはず。

黒←桃、ほのぼの甘?

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五月の連休中、街中で

「…あれ、桃井さん?」
「わっ、テツくん偶然〜♪(ウソ)」
「大荷物ですね」
「うん、今日誕生日だから沢山もらっちゃって」

少し離れた場所で、彼女のファン男どもが手を振っていた。

「そうだったんですか」
「うん…」

さつきは、ドキドキ期待した顔で視線をそらす。公式的なノリでいけば、黒「じゃあどうぞ」と、アイスの当たり棒やゲーセンの景品に相当するものを、差し出されるはず。いや、彼からもらえるものなら何でも嬉しい、その辺の雑草でも石ころでも、否「おめでとう」の言葉だけで至福…!


(ありがとうテツくん!テツくんに出会うために私が生まれた日、本当におめでとう…ッ)


キャーっと悶える彼女だが、

「じゃあ、ごちそうさせて下さい」
「ありがとう!──エ゙!?」
「予定がなければですけど…」
「ごっ…、っうぅうん、予定なんてないない!全然!」
「良かった」

「……っ!!」

黒子のかすかな笑みに失神寸前、しかし何とか頑張って正気を保つ。天にも昇る心地で彼についていくと、とあるカフェに着いた。

「うわあ……ケーキ?」
「どうぞ、好きなものを選んで下さい。僕も頼むんで」
「あ、ありがとう…」

その後ウェイターがなかなか来なかったので、黒子が自ら注文をしにいった。その姿にもきゅうんとし、さつきは頬を何度もつねる。


「わ〜、美味しそー…って」

黒子の前に置かれたものに、目を丸くした。どでかいガラス容器に入った、その飲み物は、

「バニラシェイクです。この店のも美味しくて」
「そうなんだ…?」
「はい。桃井さんのお陰です」
「私?」
「サービスされるんです、誕生日に来ると。なので」

「…あー…」


(そっか。それで……)


さつきはやっと普通に戻り、『だよね』と自身に苦笑する。

黒子は、少しバツが悪そうに、

「やっぱり、気を悪くさせましたか」
「まさかっ!嬉しいよ、テツくんの役に立てたんだもん」
「役に…」

まあそうですが、と黒子はシェイクに目をやると、

「桃井さんがこれ苦手なら、元も子もないんですけど…」
「…え、あ、私にだったのっ?」
「いえすいません、それはちょっと無理です」


(え──)


差し出されたるは、桃色のストロー。

…マドラーかと思えば、シェイクには二本のそれが立っていたのだ。水色と桃色の二色のが。


「……て、テツくん、これ」
「心配しないで下さい、六割は桃井さんの分にしますから」
「そ、そうじゃなくて」
「とりあえず飲んでみませんか?」
「う、あ、うん…」


『ずずずー…』


ロマンチックの欠片もない。

ないが…


「どうですか?」
「……うん、すっごく美味しい…」

「良かった」

黒子は、本当に分かりにくいがホッとした色を見せ、


「誕生日おめでとうございます、桃井さん」




その微笑みは相当な劇薬だったようで、さつきは数日飛んでいたらしい。

宝物に、ストローが二本加わった。


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黒子、マジバのシェイクだけが好きって公式設定だったらすんませんー。
誕生日サービス関連で、誠凛の皆と黒←桃の妄想だったけど、長くなるんで二人きりに。

桃井さんおめでとう〜^^

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