「うぜぇよ!」 - 01

「んっ……ま、待って……山下君」

「待たねぇ」


 山下君の唇が、何度も何度も私の唇を奪う。


 やっと少しだけ山下君の彼女になった実感を味わえたあの日から一週間。
 季節は冬に近づいてきて、冷たい風が肌を突き刺す。
 あの日からというものの、山下君のエッチはエスカレートしつつあり、最近ではところ構わずに触られている。


 今、私たちは風に当たらないよう、屋上の出入口を風避けにして、キスを繰り返す。


「んっ……ふ、ぅ……んん」


 別にエッチがいやなわけではない、ただ、こんなところを誰かに見られたらと思うと恥ずかしくて、罪悪感すら覚えてしまう。


「拒否ってるわりにはイイ顔してんじゃん……」

「あっ」


 胸の辺りのボタンを開けていた山下君はその隙間を使って、手を滑り込ませる。


「やっ、やだ、山下君! んっ!」


 胸の先を摘み、くにくにと擦りつけられる。



「やだ? こんなに乳首びんびんにさせといて?」

「や……だって、ここ、外だし……んんっ!?」

「へぇ? 下もこんなに湿らせといてか?」


 スカートの中に手を入れ、湿り具合を確認した山下君はにやりと笑う。


 そして、山下君はさらに追い打ちをかけるように恥ずかしいところを揉みほぐす。


「や……!? あっ、アッ……! や、揉んじゃだめぇっ……」

「だめ、じゃねぇだろ?」

「あっ……!?」


 手は下着の中に入ってきて、クリを摘んだかと思えば弾かれ、ビクビクッと痙攣する。


「や……アァっ! だめだめっ……弄っちゃやだぁ……っっ」

「ヒクヒクさせときながら、よく言うよ……」

「んんっ!」


 クチュッ……クプ クチュクチュ……


 抜き差し、そして中を掻き乱す指に沿って体もピクンピクンと反応してしまう。


「んっ……んあぁっ! アンっ、あッ、アァっ!」

「オイオイ……声、でかくなってきたぞ?」

「あァっ! やッ、だって……ァあッ! 声、出ちゃうぅ……っ」


 こんなに激しく、気持ちいいところばっかり責められてしまえば、声を我慢することなんてできるはずがない。
 そんなことは山下君が一番、理解できているはずなのに……ずるい。


「はっ……だったら、人が来る前に終わらせるか……」


 山下君は尚も責めつつ、ベルトを外しにかかった。
- ナノ -