「デートするぞ」 - 19
しかし、指の柔らかい感触がひとりエッチとはやはり違っていて、奥がきゅうぅんと締まる。
「すげー……うねってきたな……」
「やっ、言わないでぇ……っ」
私が気持ちよくなっていることは山下君にはバレバレで、それがとても恥ずかしい。
もちろん山下君はそれだけの経験があるから仕方ないと言えばそうなのかもしれないが……。
「アアッ! やっ、やらぁ……! それ、やだぁ……っ!」
「ん? これか?」
「やあァッ!」
ぐいっと指の腹で大きくなぞったことに大袈裟に反応してしまう。
山下君はそこにさらに、円を描くように刺激してきて、ガクガクと脚が痙攣する……。
「あぁンッ! アッ、アァっ! やだ……やだやだやだぁっっ」
「そんなにこれがいいわけ……?」
なおも刺激されつづけると、脚だけだった痙攣が全身にまで回ってきて、頭が真っ白になりそう……。
「アァっっ、それ──それぇ……! 好き、好きぃ……っっ! ──アッ!? やっ……らめ──らめぇええぇっ」
ビクンッッ──体の中が大きく震え、余韻に浸るように小さな震えが襲ってきた……。
「あ……っ──はぁっ、はぁっ……」
ぐたっともうすべての力が抜けきってしまい、そんな呆然とした中で、山下君の顔だけが映る……。
「坂下……」
山下君は私の脚を退かし、どこか焦点の合わない瞳で私を見つめ返して……顔を近づけてきた……。
──プルルルルッ プルルルルルルッ
静かだった部屋に電話が鳴り出した。
山下君は少ししてから、その電話を取って何か話すと、ベッドへ戻ってきた。
「時間だ。帰るぞ」
「あ……はい……」
脱がされてしまった服を元に戻し、着替えた服が入った袋を持って山下君とともにホテルを後にすると、雨はすっかり止んでいた。
そして、山下君と何か話すわけでもなく、電車に乗って青葉駅に到着した。
「じゃあ、ここで」
「あ……はい……。今日は……ありがとうございました……」
「何が?」
「ふ、服です……」
「あ……そっか。別に」
………………。
会話が切れた。
どうしてだか分からないが、気まずくて……。
「すげー……うねってきたな……」
「やっ、言わないでぇ……っ」
私が気持ちよくなっていることは山下君にはバレバレで、それがとても恥ずかしい。
もちろん山下君はそれだけの経験があるから仕方ないと言えばそうなのかもしれないが……。
「アアッ! やっ、やらぁ……! それ、やだぁ……っ!」
「ん? これか?」
「やあァッ!」
ぐいっと指の腹で大きくなぞったことに大袈裟に反応してしまう。
山下君はそこにさらに、円を描くように刺激してきて、ガクガクと脚が痙攣する……。
「あぁンッ! アッ、アァっ! やだ……やだやだやだぁっっ」
「そんなにこれがいいわけ……?」
なおも刺激されつづけると、脚だけだった痙攣が全身にまで回ってきて、頭が真っ白になりそう……。
「アァっっ、それ──それぇ……! 好き、好きぃ……っっ! ──アッ!? やっ……らめ──らめぇええぇっ」
ビクンッッ──体の中が大きく震え、余韻に浸るように小さな震えが襲ってきた……。
「あ……っ──はぁっ、はぁっ……」
ぐたっともうすべての力が抜けきってしまい、そんな呆然とした中で、山下君の顔だけが映る……。
「坂下……」
山下君は私の脚を退かし、どこか焦点の合わない瞳で私を見つめ返して……顔を近づけてきた……。
──プルルルルッ プルルルルルルッ
静かだった部屋に電話が鳴り出した。
山下君は少ししてから、その電話を取って何か話すと、ベッドへ戻ってきた。
「時間だ。帰るぞ」
「あ……はい……」
脱がされてしまった服を元に戻し、着替えた服が入った袋を持って山下君とともにホテルを後にすると、雨はすっかり止んでいた。
そして、山下君と何か話すわけでもなく、電車に乗って青葉駅に到着した。
「じゃあ、ここで」
「あ……はい……。今日は……ありがとうございました……」
「何が?」
「ふ、服です……」
「あ……そっか。別に」
………………。
会話が切れた。
どうしてだか分からないが、気まずくて……。