ビクンッと一際、腰がしなり、一気に脱力した……。


｢イったか……｣

｢やっ……！　だめぇ！｣山下君は私の下着を下ろした。
　濡れていたせいで、空気がひんやりしている気がする……。


｢すげー涎れ……どんだけ濡らしてんだよ｣

｢だ、だってぇ……あッ!?｣


　ぐっ──私の中に舌が入り込む。


｢やっ、アァっ！　アッ、だめッ……舐めちゃやだぁアア……っ｣


　何度も山下君にクンニされてきたが、やっぱり慣れなくて。
　舌が肉壁を撫でると、フラッシュが焚かれ、その度に体もビクビク反応する……。


　そういえば……なんで、いつも舌なんだろう……。

　もしかして……指のほうが痛いから？


　そんな話を見かけたことがある。

　もし、本当にそうだとしたら、山下君は私の体を心配して……。


　──そんなこと、あるはずないよね……。


　そんなことがあるはずがない──そんなことは分かっているつもりなのに、もやもやした気持ちが残ったままでは、どうしてかイケなくて……。
　しばらく舌で責められても、あともう少しでというところで波が去ってしまう。


｢今日はなかなかイカないな……どした？｣

｢な……なんでも……ないです……｣


　やだ、こんな気持ちのままじゃ……。


｢たまには、違う格好でヤってみるか……｣

｢え……っ？　きゃっ──!?｣


　両方の膝裏を抱えられたかと思えば、山下君はそのまま脚を私のほうへ押し、｢持ってろ｣と言われるまま同じ部分を持つと、私のあそこがよく見えて……。


｢や……やだ……っ｣

｢こんなのも判んだ？　だったら、話早ぇな。よく見てろ｣

｢やぁっ!?｣


　初めて私の中に山下君の指が入ってきて、Ｇスポットを優しくなぞった。


｢んんッ！｣

｢はっ、すげーヌルヌル……｣


　──ｸﾁｭ……ｸﾁｭ ｸﾁｭ………


　山下君の指は優しくそこをなぞりつづける。
　そんなソフトな愛撫なのにふわふわと気持ちよくて、もやもやしていた気持ちがどこかへ飛んでいくような気がした。


｢ア……んッ……！｣

｢もう少し強くするぞ……｣


　いつもそんなこと言わないのに、山下君は私が頷いたのを見て、ローターのように小刻みに震え出して……。


｢アァ……アッ！　や、らめぇ……っ！｣