「デートするぞ」 - 04
──次の日、友達を誘ってみたらぜひ会ってみたいとなり、土曜日の朝に友達がやってきた。
「おはようございます!」
「あらあら、いらっしゃい。──奏ー、萌ー! 友達、来たわよー」
母親に呼ばれ、リビングから玄関に向かった。
「いらっしゃい、みんな」
「おはよ、奏! あれっ、お姉さんは?」
「あっ……ちょっと待ってね……気合い入れて準備してるから……」
「気合いって何よー。ごめんなさいね、面倒なお姉ちゃんで」
「い、いえ……大丈夫です……。っていうか、奏! その服、めっちゃ可愛いー」
「えっ? そ、そっかな……最近、買ったんだけど、ちょっと胸元開きすぎてない?」
先々月辺りに母に買ってもらった、襟がレースになっている白のチュニックワンピースなのだが、着てみて胸の辺りが普段の私ならありえないぐらいに開いていて恥ずかしい。
しかし、母も似合うと褒めてくれた矢先に戻すと言うタイミングがなくなり、今までクローゼットの端っこに追いやられていたのを引っ張り出したのだ。
友達ぐらいなら、これぐらいは大丈夫だろうと判断して。
「大丈夫、大丈夫ー。下にキャミつけてるんでしょ? だったら、オッケ!」
「そ、そうかな……ありがとう」
「ごめん、お待たせ!」
「ホントよ、それ」
ドタバタと階段を慌ただしく駆け下りて、OLがオフに着るような、おしゃれなカジュアルスタイルの姉が現れた。
あまりアクセサリーをつけない姉だが、今回は片耳に長い髪をかけて見えるのは、最近、彼氏からもらったというシャンパンピンクの控えめのハートのイヤリング、胸元には同じシャンパンピンクの片割れのハートが光るネックレスをつけている。
これも、彼氏からのプレゼントで、相手も片割れのハートのキーホルダーを持っている。
「お、お姉ちゃん、気合い入ってるね……」
「あったりまえでしょ! 奏の友達と買い物しに行くんだから!」
「お姉さん、ホントに綺麗です!」
「ありがとう。じゃあ、早速、行きましょうか」
「じゃあ、お母さん。行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
姉はいつもの赤い車にみんなを乗せ、私たち行きつけの駅ビルへ向かった。
「おはようございます!」
「あらあら、いらっしゃい。──奏ー、萌ー! 友達、来たわよー」
母親に呼ばれ、リビングから玄関に向かった。
「いらっしゃい、みんな」
「おはよ、奏! あれっ、お姉さんは?」
「あっ……ちょっと待ってね……気合い入れて準備してるから……」
「気合いって何よー。ごめんなさいね、面倒なお姉ちゃんで」
「い、いえ……大丈夫です……。っていうか、奏! その服、めっちゃ可愛いー」
「えっ? そ、そっかな……最近、買ったんだけど、ちょっと胸元開きすぎてない?」
先々月辺りに母に買ってもらった、襟がレースになっている白のチュニックワンピースなのだが、着てみて胸の辺りが普段の私ならありえないぐらいに開いていて恥ずかしい。
しかし、母も似合うと褒めてくれた矢先に戻すと言うタイミングがなくなり、今までクローゼットの端っこに追いやられていたのを引っ張り出したのだ。
友達ぐらいなら、これぐらいは大丈夫だろうと判断して。
「大丈夫、大丈夫ー。下にキャミつけてるんでしょ? だったら、オッケ!」
「そ、そうかな……ありがとう」
「ごめん、お待たせ!」
「ホントよ、それ」
ドタバタと階段を慌ただしく駆け下りて、OLがオフに着るような、おしゃれなカジュアルスタイルの姉が現れた。
あまりアクセサリーをつけない姉だが、今回は片耳に長い髪をかけて見えるのは、最近、彼氏からもらったというシャンパンピンクの控えめのハートのイヤリング、胸元には同じシャンパンピンクの片割れのハートが光るネックレスをつけている。
これも、彼氏からのプレゼントで、相手も片割れのハートのキーホルダーを持っている。
「お、お姉ちゃん、気合い入ってるね……」
「あったりまえでしょ! 奏の友達と買い物しに行くんだから!」
「お姉さん、ホントに綺麗です!」
「ありがとう。じゃあ、早速、行きましょうか」
「じゃあ、お母さん。行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
姉はいつもの赤い車にみんなを乗せ、私たち行きつけの駅ビルへ向かった。