「よろしくね」 - 11

「やっ!?」


 これみよがしに私の目の前でリモコンのスイッチをスライドさせた。


「や、あっ……やめ……っ」

「んー……この前みたいにギリギリの顔がいいんだけど……。これでどう?」

「やぁあああぁっ!?」


 別のスイッチを押され、すごい勢いの振動が押し寄せてきて、芦屋君の体に咄嗟に捕まってしまう。


「や、やだ……やだぁ……っ、あっ、あぁんッ」

「すげーいい声……。奏ちゃんってホント、オモチャ好きなんだなぁ」

「あっ」


 体を持ち上げられたかと思えば、机の上に仰向けに乗せられてしまい、シャツのボタンを全て外される。


「や……っ」


 その手を止めようと掴むが、芦屋君は気に止めることなく払い、フロントホックを外した。


「やぁっ!」

「相変わらず、いい形の胸してるね……大きさも俺好み」


 やわやわと優しく揉みしだく芦屋君。
 たったそれだけなのに、ローターの効果も相まってか、胸の先がじんと違和感を覚えて変な気持ちになる……。


「や、やぁ……あっ、ああんっ!」

「気持ちいいよね? じゃなきゃ、こんなに乳首固くなんないもんね」

「ぁあんっっ!」


 爪をわずかに立たせながら指の腹で乳頭を擦られ、固くなったそこには十分な刺激を与え続けられる。


「やっ、あっ、ああっ! や、だめ、だめぇ……っ」

「もうイキそ? いいよ……イって」

「や……っ、あ、ああ……っ、やだやだ、イキたくな……っ」


 小刻みに首を振ってみせてイキたくないことを強くアピールするが、次に指でつまみ上げて間でぐにぐにこねくり回される。


「や……、っあ! や、だめ──だめぇっっ」


 ビクンッと腰が浮き上がったかと思えば、それは一瞬で終わってしまえばぐったりとして荒い息遣いを繰り返す。


「あ……っ」

「イったね……すごい可愛い」

「んんっ」


 ぐっと唇をまた押しつけてきた芦屋君は荒々しく私の口の中を犯す。


「ふぁっ……あ、やめ──て……っ、ふぁあんっ」


 それだけで、またイってしまう……。
 好きでもない人としているはずなのに、こんな簡単にイってしまうなんて、私の体はどこか変なのだろう……。
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