「よろしくね」 - 04

「も……やめて、下さい……」

「ん? あー……ちょっとからかうだけのつもりだったんだけど……。もう少しだけ、ね」

「え……んんっ」


 芦屋君は私の胸を下から持ち上げるようにしてから、やわやわと揉みしだく。


「や……っ」

「奏ちゃんって、結構いい形の胸してるし……柔らかいね。唇みたいに」

「やん……っ、あ……っ」

「乳首、こりこりしてきた……」

「あぁっっ」


 親指と人差し指がそれを掴み、こねくり回される……。


 こんな無理矢理なこと……嫌なはずなのに、拒否れない……。


「結構、山下に仕込まれた? いい反応するなぁ」

「やぁ……っ、やめ、芦屋君……」

「そんな声で名前呼ばれると、余計興奮するって……判ってる?」


 プチプチとボタンを外され、外しきるより前にブラを押し上げられると、ぶるっと一気に開放されてしまう。


「やぁっ……!」

「嫌、じゃないでしょ」


 ──チュウゥゥゥ……


 街灯が届かないほの暗い細い道、そんなところで胸を露わにされてしまい、胸の先を吸われているのに体がビクビク震えて感じてしまう。


「ぅんんっ……あ、やっ……ぁんん!」


 反対側は指で擦られ、ビクンッと体が仰け反った。


「やぁんっ……あっ、あぁん……っっ」


 気持ちいいなんて……変なの、私……。

 山下君にされても、芦屋君にされても感じちゃうなんて……。

 これも、オモチャで慣れちゃった代償なの?


「んんっ!」


 かぷ、乳頭を甘噛みされたあと、すーっと太腿に指が這い……くっ、と秘裂に宛てがわれた。


「やだぁっ……!」

「何がヤなの? 外で、こんなにトロトロにさせて……」


 ググッ……下着越しから肉に深く食い込んでくる芦屋君の固い指が、さらに刺激する……。


「いやぁ……っ」

「は?」


 ぽろ、目から涙が落ちる。
 どうして察知したのか分からないが、芦屋君は私が泣いていることに気がついて、指を止めた。


「何、泣いてんの……?」

「だって……痛い……っ」

「痛い!? はっ、何で!?」
- ナノ -