「ウソでしょ!?」 - XX

 さっきの子……どこ行ったんだ?


 俺は山下が連れて行ったあの女の子を探しに、あの男が通った道を辿る。


 同じクラス……ってだけの関係にも見えなかったけど……すげー気になるなぁ。


 自分で言うのもなんだが、いつになく女の子を気にかけるなんてことはなかったのに、先ほどの女の子は大人しそうにエロくて……可愛いそんなところに不思議と興味を湧いていたのだ。
 それに……山下が気にかけているというのならば、なおさら興味をそそられる。


 人気者らしいけど……何か、いまいち気に入らないんだよなぁ。

 俺の性格が歪んでるだけかもしんないけど。


「──や、痛い……っ」


 ん、今の声……さっきの子だな。


 声が聞こえてきたのは応接室から。
 聞き間違いでなければ、痛いって言っていたような……。


 声がした先──応接室の扉を少し開けると、ソファには重なり合う男女の姿。
 声は間違いなく先の女の子……ということは、上にいるのはやはり山下か。


「あ? さっきまであんあん喘いでたくせに何言ってんの?」


 うわ、やっぱり。

 てか、どういう関係?


「だ、だって、あれは……ローター……のせいで……」

「へえ? お前、オモチャ突っ込まれたら、レイプされても感じんのか?」

「ち、違……!」


 いや、感じてたでしょ。


「それとも……俺に意地悪されたから、感じちゃってた──とか?」


 は?

 意地悪……?


 何していたのかは知らないが、大体の予想はつく。


「この前まであんなに嫌がってたくせにはな……。坂下は犯される方が好きなんだ?」


 この前まで……。

 二人がそういう関係になったのはつい最近か。


 何はともあれ、山下がなんであそこまで執着するのか……まあ、普通に可愛い方だとは思うが。
 それに……全部、エロいし。


「いやぁ……っ、あぁんっ!」

「さっきのやつに教えてやろうか? お前がオモチャ大好きってこと……」

「や、言わないでくださ……あぁっっ!」

「だったら、隙見せんな」


 オモチャ大好き……へえ、そうなんだ……。


 処理しておいた下着──とローターを見、俺はつい口角が上がった。

 『坂下』……か。

 いい子見つけたかも……。



To be continued...
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