「俺かよ!?」 - 07

「まずは……前後に回るように動け……」

「はい……」


 ドキドキと私の心臓が高鳴る。
 そんな緊張している私のことが分かってか、山下君は私の両手を握ってくれる。


 ──私は慎重に腰を動かす……。


「んっ……そうそう……徐々に、大きく動いてけよ……」


 ──ヌチュ……ヌチュ ヌチュ…… 


 言われた通りに揺れ……しばらくすると、エッチな音が聞こえはじめてきて、変な気分になる。


 こんな格好、恥ずかしいのに……気持ちいい……。


「あとは……軽く弾んでみたりして……」

「は、い……っ」


 抜き差しするようにということだろうか……指示通りに動いてみると、確かに奥の方がいい感じに当たって……。

 でも……もっと、上……だよね……。

 そう思って少し体を仰け反らせて動いてみると、いいところに当たって、すごく気持ちいい。


「んっ……んんっ……! は、ァ……ぅんん!」


 私が動いていくと、山下君もすごく気持ちよさそうで……すごくうれしい……。

 もっと早く動いたほうが山下君も気持ちいいかな……。


「あ!? ちょ、待っ……! ぅくッ、くぅっ……んんっ」

「アッ、アッ、アッ──気持ちい……気持ちいいよぉっ……」

「ッたく……! お前ってヤツは……!」

「ごめん、なさっ……ごめんなさい……!」

「ま……でもッ……すげーやらしい……! 胸、すげー揺れまくってッ……」

「あっ!?」


 山下君は上体を起こして、また服越しから胸の先に吸いつく。


「あっ……アッアッ! や、らめっ……山下君っ、山下君っ」

「そこは……俺の名前、だろッ?」


 カリッと甘噛みされ、ビクビク激しく痙攣する。
 私はこんなに余裕ないのに……山下君はやっぱり余裕なんだ……。


「ごめっなさっ! ──アァっ!? やっ、真宙く……真宙クンッ」

「そうそうッ……くッ──!」

「真宙く……!? や、出て……出てるよぅっ」


 ヌルヌルとしたものが確かに排出されているのが分かる。
 これは明らかに真宙君のモノから……。


「我慢、できねェッ」

「や……だめだめっ……! 出しちゃ──」


 ドピュッ……ビュルルルルル……ッ


 ゴムをつけていないのに──しかし、私の中で確かに何かが弾けて熱い液体が出続ける。
- ナノ -