「俺かよ!?」 - 06

「や……ごめんなさいっ……」


 興味本位に任せ、暴走してしまったつけが回ってきて、激しく後悔している。
 山下君は主導権を握られるのがいやなんだ……。


「も、許してください……っ」

「ん……? じゃあ、俺の言うこと聞くか?」

「はい……っ、聞きます……!」

「何でも?」

「はい……っ!」

「へぇ? そうか? どうすっかな……?」


 山下君はわざと分かりやすく考えを巡らせている。
 嫌な予感はするが、すべて私が悪いのだから、これぐらいしなくては……。


「じゃ……また俺の上に乗って、俺の挿入れさせてくんね?」

「えっ……?」

「だから、上に乗れっつってんの」

「は、はい……っ?」


 山下君がまた下になり、私は小さく「失礼します」と言って上に跨る。


「で、ほら。挿入れさせてくれよ? 自分で」

「じ、自分で、ですか……!?」

「何でも言うこと聞いてくれるっつったじゃん?」

「そ、そうですけど……!」

「それに、俺に許可も得ずに俺のしゃぶったろ? だったら、今さら恥ずかしがることじゃねぇだろ?」

「うっ……」


 いくら媚薬ジュースのせいとはいえ、確かにその通りであって……次に返せる言葉はなく、仕方なく山下君のモノめがけて腰を下ろしていく……。


「んっ……」


 口に入れたときよりも山下君のモノは大きく──熱くなっていて……少し入っただけで奥がきゅうぅぅんっと締まる。


「あ……」

「オイ……ヒクついてるけど? 一人で勝手に感じてんじゃねぇよ」

「あっ、ご、ごめんなさい……!」


 気を取り直して、私はゆっくりと慎重に腰を下ろして……そして、全部が入った。
 山下君のモノはドクンドクンと大きく脈動するのが分かる。


 私は山下君にこのあとどうしたらいいのかと、目で訴える。
 そうしたら、山下君は意地悪に笑ってみせた。


「あとは……分かるだろ?」

「は、はい……」


 動け……ってこと、だよね……。

 しかし……どう動けばいいのだろう。
 山下君はいつものの字を書くように動くが……それが正しいのだろうか。
 考えても分からない……。


「ああ……ま、難しいよな……。悪かった。俺の言った通りに動けよ……?」

「は、はい……っ」
- ナノ -