「俺と付き合ってよ」 - 06

「や、やっ……やあぁっ……!」

「なかなかイカねぇな……」

「アァッ!?」


 ジュク……ヴヴヴ……ッ


 凄まじい振動が襲ってきた。
 ローターを入れられている中がビリビリとやけどを負ったように熱くなり、くぐもった水音が聞こえてくる。


「アッアッアッ……! や、やら、やらぁっ……イ──アァッ! イっちゃァ……イっちゃうぅ……!」

「いいよ、イケよ……」

「アァッ……ッッ!」


 ビクン!──ビクッビクッ……痙攣が止まらず、気だるさが襲来する。
 以前、オモチャを使ってもこんな派手にイったことはなく、頭の中でチカチカとフラッシュが焚かれている。


 すごい……こんなにイっちゃうなんて……。


「あ……ア……ッ」


 イったあとでも山下君は震えを微弱にしただけで、終わらない……。


「すげー涎……」


 山下君が私を見下ろす。
 微笑を浮かべて……。

 何を考えているのか判らないが、それでもいい。
 けれども──


「や……っ」

「ん?」


 リモコンを持った山下君の手を、震えた手で添える。
 気持ちでは押し返したいが、そんな力もない。


「何?」

「オモチャ……いや、です……」

「は?」

「山下君の指で、イキたい……舌で……イカせて──下さ……」


 オモチャより山下君がいい。

 山下君が──ほしい……。


「だめ……ですか……?」


 恥ずかしい。
 だから、あえて顔を上げることなく目で訴える。
 そして、どんな反応が返ってくるのか不安だから、すぐに目を伏せると、ローターの動きが止まった。


「山下く……」

「何だよ、それ。誘ってんの?」

「え……?」

「はっ……ホントに淫乱なヤツ……」

「あっ!」


 脚をこじ開けた山下君は私の下着を脱がし、入ってくる舌……。


 クチュ……クチュクチュ……


「あっ……! んっ、んん……あァッ!」


 クリトリスを責め立ててくる舌先。
 中を責める指……。
 両方を責められ、ガクガクと脚が、ブルブルと体が震える……。
- ナノ -