「俺と付き合ってよ」 - 05

「ん、んぅ……ふ、は……っ」


 いつものように深いキス──その最中で、芦屋君と同様に胸を晒され、そのままにされていたブラから覗く乳頭を弾かれる。


「んんっ」


 くにくにと摘んで擦りつけるような動きをする指。
 きっとキスされているせいで余計に気持ちよく感じられ、内腿同士をすり寄せる。


「ん、んん……あ、ああ……」


 こんなに気持ちよかったかと思ってしまうほどに頭の中までトロトロにとろけ、ただ山下君を受け止める。


「あぁん……は、ぁ……っ──んん!」


 ビクンッと大きく跳ね上がった体。
 まだ始まりの冒頭でしかないこれだけの刺激でイってしまった……。


 脱力した体を山下君は腰を支えて、優しく床に私を下ろしてくれた。


「はぁ……はぁ……」

「これだけでイったのか?」


 ペロ、と私の唇を舐める山下君。
 それだけで奥がきゅうぅんっと締まる。


「だって……気持ち──よくて……」


 こんなこと、恥ずかしくて言えないなんて思っていたのに、すんなり言えてしまう。


「珍しく素直じゃん……。だったら、今日は特別、いいモノやるよ」

「え……?」


 そう言って、山下君はポケットからローターを取り出した。
 もちろん、私は今、持っていない。
 ということは、これは山下君の私物……。


「ローター、好きだったろ?」

「あ、山下く……んんっっ」


 山下君の持っているローターは自立型のもので、楕円形の本体を直接、中に入れて、そしてリモコンを使ってそれを起動した。


「んん!」


 ビクッと脚が強ばって、中の振動に合わせて私の体もピクンピクン震える……。


「あぁっ……や、らめ……らめぇっ」

「そんなでけー声出すなって……響くぞ?」

「やあぁっ!? あっ、胸の先っ……先、らめえぇっ」


 口元に人差し指を置いて「黙れ」とジェスチャーするも、山下君はもっと固くなった両胸の先端を伸ばす。


「胸の先──じゃねぇだろ? ここ、乳首」


 ぐにっと強く捻る、その途端に体に電気が走ったように全身が引き攣って「ああァッ」と大声を発してしまった。


「や……お願い、します……強くしないでぇ……ッ」


 上下両方も責められたら、体が持たない……。
 涙を堪えてお願いするも、ローターの動きも乳頭を弄る指も止まってくれない。
- ナノ -