06消失

「げほっ……! 大丈夫か、三日月?」

「うっ、うんっ……!」


 水が入ったのは俺だけでなく、三日月も何度も咳き込む。
 次第に落ち着きを戻していく中、俺は素直に三日月に釘付けになった。


 濡れたシャツから透ける、水色のブラ──髪の毛から滴る水滴が、胸のラインをなぞっていく……。


 やべ……ムラムラしてきた。


 綾菜先生とヤったきり、自慰だけで何とかしてきたが、今なら生身の女の感触やあの甲高い声が俺を包んでくれる。
 こんな美女とヤれることなんかそうそうない。


 でも──なぜか、綾菜先生の顔がちらつくんだ。


 そのせいで、なかなか踏ん切りがつかない俺の、三日月は手を掴んで、胸に押し当てた。


「ちょっ、オイッ」

「だって、成瀬君の視線だってここに釘付けだったよ?」


 掴まれた手を無理やり撫でるような仕種にし、俺をその気にさせようとする三日月。
 伝わってくる、胸に手が沈んでいく感触、中心が少しずつ隆起してくる感覚……三日月の息。


 くそ……っ、気持ちいい……。


 やるせないのは白衣の彼女のせい──なのに、この誘惑に勝てそうにない……。


「三日月……」

「あっ……!」


 三日月の両胸を鷲掴みにし、夢中で揉む。


「ちょ、成瀬く……痛い……っ」

「痛くても気持ちいいくせに」


 違う。

 俺はただ、彼女を忘れたくて仕方がない。


 彼女はたった胸を揉むだけであんなに気持ちよく喘いで……俺の"性"動をさらに高揚させるんだ。


「あ……んん」


 もっと喘げ……もっと鳴け……もっと、俺を夢中にさせてくれ。


「邪魔だから、ブラ取っていいよな」


 手慣れた感じにブラのホックを外して押し上げると、シャツの下からピンク色の乳首がピンと勃ち上がっていた。
 濡れたシャツのせいでなんだかエロい……きっと、彼女ならダメとか言いながら、乳首をビンビンに勃たせているんだろう。


「恥ずかしい……んっ」


 乳首をぎゅっと掴み、こりこりと擦り合わせる。
 小さな声で鳴く三日月に不満を持ち、さらに強く摘むと「あぁ!」といい感じに声を出してくれた。


「ほら。やっぱり、痛いの好きなんだろ?」

「ち、違……あっ!」


 ふくよかな二つの胸をくっつけるように両手で挟んで押し付け、乳首同士が擦り合う。


「っあ……っ、いやぁ、それぇ……!」


 どんな気持ちか男の俺には判らないが、気持ちいいみたいだ。


「何。これ、気持ちいいの?」


 だったら、もっと狂えよ。


 俺は三日月の手を引き、プールサイドまで行って彼女を上げる。
 ただし、俺はプールから上がらず、股を開かせる。

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