07誘う水平線の彼方

「成瀬っ、君……」

「はい?」

「こんなになっちゃったの、成瀬君のせいだよ……。だから、責任取って……?」


 もう、淫乱だって思われていいから。

 早く、早く……凌君ので……。


 私の言葉が意外だったのか、凌君はひどく困惑しているように見える。


 そんな凌君に見せつけるように、私は肉壁を広げて膣(ナカ)を見せる。
 そうしたら、凌君はわずかに頬を紅潮させた。


「ねえ……?」


 凌君を見れば、下半身が山のようにそそり勃っている。


 それでも凌君が動かないから、器用に片手で広げながら、一番気持ちいいクリトリスを指で弾く。


「ひあ! あッ、アッ! あアッ」

 ビクンビクンと小刻みに躯を震わせながらも、凌君の気持ちを盛り上げるために刺激し続ける。


「あッ! やあっ、成瀬くぅん……! これでも──アンッ──、ダメ……ッああ!」


 つい爪を立てたら、小さく潮が吹かれる。
 その液体が凌君の顔に数滴だけかかっていた。


「や……ァああん! も、イク、……イっちゃ……!」

「ホントに、俺が責任取っていいんですか?」


 もうすぐ果てが見えそう──流れに身を任せようとしたら、ふと凌君の声が流れに逆らって聞こえてきた。

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