04オ〇ニーショー
「えっ」
腕をぐいっと引っ張られ立ち上がったと同時に、唇に凌君の温もりを感じる。
気づけば、凌君にキスされている。
「んやっ……はぁっ……」
こんなこと、ダメなのに……。
唇を食されているような愛撫に感じながら、罪悪感に苛まれる。
私たちは許されない行為を、学校でしていること。
何よりも、凌君の愛撫に心から喜んでいる、自分に対して。
見られたら大変なことになる。
それはお互い、同じことのはずなのに。
「ふぅっ……ん、んはぁ……っ」
唾液が粘りつく舌を何度も出し入れされ、舌が離れる度に糸が引く。
凌君の愛撫は上手い。
最も、経験のない私個人の意見にすぎないけど、少なからず気持ちいいと感じるということは慣れているんだと思う。
「はぁ、はぁ……」
ようやくキスのシャワーから解放された後の私は、呼吸が乱れ、凌君の姿をぼやけた視界に映す。
凌君は平気そうに私を見下ろし、口元についた私のルージュを指で拭き取る。
その仕種が色っぽくも見え、カッコよくも見えた。
「先生、大丈夫ですか? キスだけでそんなに乱れちゃって」
凌君は私を椅子に座らせ、嘲笑うような眼で見つめてくる。
その態度に悔しいとは思っても、酸素不足の方が深刻で表情を変えることができない。
「そういえば、綾菜先生。オナッてみてくださいよ」
「え……?」
「あの動画、オカズにするの飽きちゃって。だから、新作ください?」
「新作……って……。見せ物じゃないよ……」
「ふーん? もう一回、言わせたいんですか? この動画、流しちゃうこと……」
凌君がくすくすと笑う。
この状況を楽しんで。
ホントに悔しい。
好きな人に弱味を握られたことに。
そんなこと言われたら、断れないに決まっている。
「判ったから……それだけはやめて、お願い……」
「判ってくれたんなら、いいんです」
にこっと爽やかな笑顔を向けられ、こんなときにもときめいてしまう自分がいた。
凌君はスマホを取り出して、カメラのレンズをこちらに向ける。
私は今までにない緊張を感じながら、徐に胸に手を伸ばし、柔らかく揉みほぐす。
たったそれだけで、熱い吐息とともに声が洩れる。
それは多分、凌君にキスされて、凌君に見られているから。
「ん……っ」
「今日の下着はどんなのなんですか?」
「ぴ、ピンクのフリルつきの……フロントホック……」
「言われても判りません。ちゃんと俺に見せてください」
言われるがまま、シャツのボタンを外して、下着が見えてきたところで服を広げて見せる。
「可愛い下着ですね」と言われ、下半身に熱を感じた。
下着を誉められただけなのに、うれしくなっている。
しばらく揉んでいるうち、掌に固いしこりを覚える。
乳頭が立ち上がっているんだろう。