もういかん、そう思って、教室にいたなまえを無理矢理連れて来た。
静かな静かな部室の中で、不貞腐れているなまえを宥める様に笑った。

「止まってって言ってるのに止まってくれないし、強く掴むから跡付いちゃったじゃん」
「そう怒りなさんな、謝ってるじゃろ」

なまえの右腕をとって、赤く付いた跡にやんわりと口付けた。そのまま手首やら指の付け根やらに舌を這わせて、白い腕を唾液で濡らしていく。薄暗い部室の中、窓から入る僅かな光を反射して、てらてらと光るそれは美しかった。

「ヤりたいだけじゃん」

まだへそを曲げたままのなまえ。彼女は結構我が強くて気分屋なタイプだから、一度こうなってしまうと機嫌取りがたいへんだ。か弱い少女は外見だけだった。

「お礼に気持ちよくしちゃるよ」
「い・や」

はっきりと言われてしまって、正直な話し少し凹んだが、そんなことでめげる俺じゃない。長机に腰掛けて足を組むなまえの顎に手を添えて、上を向かせる。一歩間違えたら大きな瞳に吸い込まれてしまいそうだ。軽く口付けて、至近距離で見つめる。

「なぁ」
「いや。昨日も汚い女とヤってたじゃない。あんな女に入れたチンコ、私にも入れる気?」
「ちゃんと洗っとる。今日は綺麗じゃ」
「私が汚いって言ったら汚いの」

頑なに行為を拒むなまえ。その説得の間にも質量を増していく俺の下半身に、とうとう俺は我慢が出来なくなってしまった。なまえの足を強引に開かせ、その間に体を入れる。なまえの制止の声も聞かず、俺は彼女を長机の上に押し倒した。

「……」

彼女の綺麗な髪が、机の上に広がる。俺を見上げるなまえは、いつも見る彼女と違って興奮した。
何も言わないなまえに、再び口付けて、舌を入れた。彼女の漏れた声が聞こえて、いける、そう思ったときだった。

「ん、ン!?」

彼女の膝が、俺の下半身をグリグリと刺激してきたのだ。それに慌てて口を離そうとしても、彼女の両手は俺の頭をがっちりと支えていて、抜け出せない。まるでそこを押し潰すように与えられる刺激は、俺にとって堪らないものだった。

「ん、ふ……ンン」

そのうちに頭が真っ白になって、俺は自らなまえの膝にチンコを押し付けていた。いつの間にか動かなくなった膝に物足りなくなって、激しく腰を揺らして刺激を与えた。その間も俺の口内は、なまえの舌に犯されっぱなしだった。

「ん、ぁ!」

限界まで達して、俺は精液を吐き出してしまった。それでもなまえからのキスは止まらない。飲み込めない唾液が、なまえの頬を伝って落ちていくのが分かる。そして、動きを止めた俺の下半身に、再びなまえの膝が刺激を与えるのだ。

「んんんっ」

堪らなかった。射精した後の強烈な刺激。俺のチンコは再び熱を持って、その刺激に答えるように固くなった。血液がそこに集まる感覚がはっきりとわかる。俺はまた、彼女の膝にそこをこすり付けていた。

「っ!」

暫くすると再び、俺は達してしまった。まだ続くなまえのキスと膝からの刺激。結局その後、二回も射精してしまった。膝から倒れる様に、なまえに覆いかぶさった。首元に顔を埋めて、荒い息を吐く。なまえはまだ、膝でゆるゆると俺の股間を刺激していた。

「んぁ、ああ、も、もう出ん、てぇ……っ」
「もう?」

その瞬間、視界が一回転して、なまえと部室の天井が目の前に広がった。
ぼやける視界に、なまえの笑みだけがはっきり見えた。

「そんなんで私とエッチする気だったの?」
「ふ、ぁあっ」

今度は思い切り股間を握られて、強弱をつけて揉まれた。それに耐え切れず、敏感になったそこはすぐに精液を吐き出した。

「ふふ、目、うるうるしてる。可愛い、雅」
「ふぁ」

零れそうな涙を舌で舐め取られて、俺はそのまま意識を手放してしまった。
次に起きたとき、当然なまえはそこに居なくて、ズボンの中の精液が綺麗にされた状態で机の上に寝転んでいた。パンツはびしょびしょだったけど、こういうのもたまには悪くないと思ってしまったのだ。

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