ちっちゃくなっちゃった[1/3]


なんっか肌寒い。あたし家にいたはずなのになんで風が当たる感覚がすんの?って思って、ゆっくりと瞼を持ち上げる。


「う…ここは…?」


目を覚ますと、そこは川のほとり。川の中にはキラキラと光る石が幾つも落ちていた。
わー、きれー…


「…って違う!!ここどこ!?」


……叫んでみても、周りに誰もいないし当然の如く返事はない。ハタから見たらイタい子じゃないっすか。そして隣にある荷物と両剣は何?誰の?

…ん?ちょっと待って
………両剣?

いやいや、柄とか鞘のよーな装飾?付きの棒だよ、うん!いやあ良く出来てるなぁ!
現実逃避みたいな事をしつつむんずと掴むと……鞘っぽいのが片方取れた。
中は…刃ですね光ってますねリアル真剣だぁすごーい………


「なっ、なな何でぶぶぶ武器ぃ!?」


ここほんとに何処!?日本には普通武器とか落ちてないって!てか拾った時点で銃刀法違反で捕まるって!ってことはあたし捕まる!?この歳で前科持ちになるの!?あ、でも模造刀って線もあるじゃないかそうだよきっとそう…


「ん?そこのお嬢ちゃん、こんな所で何してるっすか?」


思考がぐるぐるしすぎて変な方向に逝きかけてた時、後ろから砂を踏む音と人の声。なんか色々ごっちゃになってた最中に現れた救世主(?)に嬉し涙を流しつつ振り返ったそこにいたのは………着ぐるみ?


「……………誰?」

「かめにんっすよ」

「………はぁっ?」


かめにん……ですと?かめにんっていうとアレだよね、エフィネアの各地に点々といて、アイテム売ってくれたりデュアライズしてくれたり亀車に乗っけて近くの街に連れてってくれる便利なげぼk…商人だよね?
まさかあたしエフィネア来たの?いやいやそんな厨二病的展開なんてあるはずないって。
でもそう考えないと実際あたしの目の前に現れた証明ができない…あぁ、コスプレイヤーさんなのか。




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