「ゆなちゃんお疲れ様」
『ありがとうございます』
紅のジョッキとゆなのグラスが小さな音を立てる。
「今日は好きなだけ食べていいからね」
先日初の色任務で腰を抜かす程頑張ったゆなのために紅が開いた任務の打ち上げ。
近くの居酒屋で開かれた打ち上げの参加者は先日同じ小隊で行動したカカシと紅、サスケ、そしてなぜか財布役としてアスマが連れて来られた。
「アスマの奢りだから、遠慮は無用よ」
『はーい』
「何でオレの奢りなんだよ…」
「まあいいじゃない、一番年上なんだから」
「隊長はオメーだろカカシ」
安価で有名な居酒屋"赤提灯"も、五人分の支払いとなれば結構な金額になるだろう。
おまけに酒豪らしい紅姐さん(この間からそう呼んでいる)がいるとなれば、恐らくアスマの財布はすっからかんだ。
『アスマ先輩可哀想…』
「って言いながらも遠慮はしねえんだな」
酒が飲めない分、刺身や肉など高価な物ばかりに手を付けるゆな。
一人暮らしで安月給のゆなにとって、先輩の奢りは日頃食べられない良い物を食べられる絶好の機会なのだ。
「…ゆな、顔赤いぞ?」
『そうれすか?』
今呂律回ってなかったよな…?
サスケはゆなの飲んでいた茶を手に取り鼻を近付けると、それがウーロンハイであることに気がつく。
「誰だよゆなに酒飲ませたの!」
「あれ、ゆな飲んじゃった?」
ニヤニヤと悪びれた様子もなく言う口布上忍に、サスケは犯人を確信する。
「はぁ…ゆな、帰るぞ」
『えー、まだ10時半れすよー?』
「ぶっ倒れる前に家で寝ろ」
サスケはゆなの荷物をまとめて立ち上がると、足元がふらつくゆなをおぶってやる。
「サスケ、お持ち帰りすんなよ」
「お前と一緒にするな」
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