「できたわよ」


『すごい!』




任務当日、遊郭の近くに取られた宿の一室で紅に着物を着付けとヘアメイクを施されたゆなは食い入るように鏡を見る。




「二人とも入っていいわよ」




紅の合図で今回任務を共にするサスケとカカシが部屋に入り、ゆなは着物の裾をちょこんと持ち上げ振り返る。




『かわいいですか?』




数時間前まで二人を睨みつけていたゆなはどこへやら…初めて着る煌びやかな着物や化粧にすっかり機嫌を直し上機嫌な様子。




「かわいいかわいい、襲っちゃいたいくらい」


『変態上司!』




カカシの言葉にゆなは素早く紅の後ろへ避難し、紅はカカシに冷ややかな視線を送る。




「サスケも何か言ってあげたら?」


「七五三『何か言いました?』


「…別に」




ゆなは気の利いた言葉のひとつもかけてくれない上司達に睨みを利かせ、彼女の機嫌がこれ以上悪くならないうちにとカカシが今回の任務の最終確認を行う。




「今回の目的はあくまでもターゲットの拘束だ、殺すなよ」


『はい』


「ターゲットは楓の部屋で宴会をした後、毎回違う遊女を桜の間に連れ込んでいる」




カカシは遊郭の見取り図を広げ、ターゲットの行動パターンや応援部隊の配置を説明していく。




「桜の間に連れ込まれた遊女は決まって幻術をかけられている…気を付けろ」


『はい』


「後は紅に色任務について教えてもらってネ」




ゆなが頷くとカカシとサスケは部屋を後にし、部屋にはゆなと紅が残される。




「いい?例えどんなことをされても"嫌だ"とか"やめて"って言っちゃあダメよ。あくまでもターゲットの気分を良くして油断させるの」


『やっぱり触られたりするんですか…?』


「多少はあるかもしれないわね」




だんだんと険しくなっていくゆなの表情を見た紅はそんなに気を張らなくていいと言い、ゆなに対処法を教える。






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