ゆなは待機所のソファーに腰掛け、先程甘栗甘で購入した3色団子をうっとりした表情で食す。
『(今日もイタチさんかっこよかったなぁ)』
「オイ、顔キモいぞ」
「サスケ、女の子にキモいはダメでしょーよ」
背後から聞こえる声の主は、振り返らずとも察しがつく。この里では名の知れた天才忍者、うちはサスケとはたけカカシだ。
『乙女に向かってきもいとは何ですか』
「誰が乙女だ気持ち悪ィ」
『またきもいって言ったー!土下座して下さい土下座、じゃないと口に団子突っ込む』
「やれるもんならやってみろ」
『言いましたね!』
団子を片手に敵意剥き出しで立ち上がるゆな。サスケは素早く後ろに下がり、二人の鬼ごっこが始まる。
「二人ともいい歳して待機所で鬼ごっこしないの」
『じゃあカカシ先輩捕まえて下さいよ!』
「フン」
『鼻で笑ったー!!』
ゆなはドタドタと忍らしからぬ足音を響かせサスケを追う。
しかし流石は里一番のエリート一族、特別上忍のゆなごときでは指先を掠めることすら出来ない。
「なんでゆなとサスケが鬼ごっこしてんだ?」
そこへやってきたのはうずまきナルト。サスケの同期で下忍時代のチームメイトだ。
『あ、いい所に。うちは先輩捕まえて!』
「フン、ナルトなんかに捕まるかよ」
「ンだとサスケェー!!」
サスケに挑発されたナルトが加わり、鬼ごっこはますますヒートアップする。
「少しは成長したと思ってたけど…あいつ等もまだまだ子どもだーネ」
カカシが傍観を決め込んだ鬼ごっこは、後ほど登場する綱手が喝を入れるまで続いた。
.
[
back]