「サスケさん」
上忍待機室に足を踏み入れたダイチは迷うことなくサスケの下へ足を運ぶ。
「ゆなは言うつもりないみたいなんすけど、サスケさん絡みみたいなんで一応言っときます」
ダイチはソファに座るサスケの目の前に腰掛ける。
「ゆな、最近中忍のくノ一から嫌がらせ受けてるみたいなんすよね…。
オレも昨日たまたま見ただけなんすけど」
ダイチの言葉にサスケの表情が少し険しくなる。
「理由は…わかりますよね?」
「何が言いたい」
サスケとダイチの間に険悪な空気が流れる。二人は互いに目を細めて相手を見る。
『ダイちゃん、綱手様がお呼び…』
そこへタイミング悪くやってきたゆなは、二人の間に流れる空気に口を噤む。
『…何かありました?』
「いや、何もねーよ。ただの世間話。それより綱手様が呼んでるって?」
『うん、何か怒ってたよ?』
「やべ、任務の報告書出してなかった」
ダイチはサスケとゆなに別れを言い、慌てた様子で待機室を出た。
「おい」
『はい』
「お前、その傷どうした」
サスケの手が頬に触れ、ゆなの心臓がドキリと跳ねる。
『久しぶりにダイちゃんと手合わせして、クナイが当たったんです』
へらりと笑うゆなに、サスケはそれが嘘であると確信する。
「お前、オレに隠してることがあるだろ」
『何の、ことですか?』
ゆなの顔が微かに強張る。それは本人が気づかぬ程微かな変化…
射抜くようなサスケの視線に、ゆなは目を逸らすことができなかった。
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