『うちは先輩…?』




クナイの放たれたであろう場所に目を向ければ、そこにはいつも以上に無表情なサスケが立っていた。




「お前らか、オレの後輩をかわいがってくれたのは」




不敵な笑みを浮かべるサスケの目は笑っていない。任務の時に見せるそのサスケの表情に、ゆなに冷や汗をかく。




「今後こいつに手を出してみろ。その時はオレが相手をしてやる」




低く殺気のこもったその声に、中忍のくノ一達は恐怖から目に涙を浮かべる。




「失せろ」




より一層低いサスケの声に、くノ一達はそそくさとその場を去った。




「ゆな」


『は、はいっ』




殺気こそ籠っていないものの、普段より低いサスケの声にゆなは肩を揺らす。




「何故オレに相談しない」




サスケと目が合いゆなは思わず逸らし下を向く。




『迷惑、かけたくなかったので…』




ゆなの声がだんだんと小さくなる。


サスケはゆなの顎を掴んで上を向かせ、無理やり目を合わせる。




「相手が上忍だったら、男だったら、お前の敵わない相手だったらどうするつもりだった。何かあってからじゃ遅いだろ」


『…ごめんなさい』




ゆなは下唇を噛み、うっすらと目に涙を浮かべる。それでもサスケから目を逸らそうとはしない。




「お前にとってオレは、頼りない先輩か?」


『え…?』




珍しく弱気な発言をするサスケにゆなは思わずぽかんと口を開ける。




「何かあったらオレを頼れ」




そう言い残し、サスケはゆなに背を向けて歩き出した。






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