『………』


「………」




うちは先輩の追求を、結局私は「何もない」の一点張りで乗り切った。


しかしその後うちは先輩は機嫌を損ねたのか、私とは目も合わせないし必要最小限しか口も開かない。


もともと口数の多い人ではないが、いかにも不機嫌ですと背中に書いてあるうちは先輩との任務は、今の私には拷問でしかない。




「報告書は出しておく。先に帰れ」




冷たく言い放つうちは先輩に小さく返事をし、私は上忍待機室へと向かった。





****




『ダイちゃん』




目的の人物を見つけ、ゆなは眉をしかめてその人物の名を呼ぶ。




「よ、ゆな。任務終わったのか?」


『うちは先輩に何か言ったでしょ』


「何が?」


『ダイちゃんしかいないでしょ』




ゆなは盛大な溜め息を吐きダイチの前に腰掛ける。




『ダイちゃんのせいでうちは先輩が口利いてくれない』


「もとはと言えばサスケさんのせいだろ」


『それもそうだけど…』


「相談したくねぇって言うならしなくてもいいけど、事が大きくなる前に片付けろよ」




特別上忍ともなれば責任のある立場…怪我でもすれば里の戦力に関わる。


現に相手はクナイも持ち出している。早急に事を治めることが望ましいだろう。




『わかってる』




ゆなは自分に言い聞かせるように呟き、ダイチから視線を逸らした。






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