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「ちょっといい?」
任務帰り、三人組のくノ一に呼び出されたゆな。
用件は聞かなくとも察しがつくが、口答えをすれば後が面倒なので大人しく三人の後ろを歩く。
「あんたサスケ君の何なの?」
『ただの後輩です』
「サスケ君に色目使ってんじゃないわよ」
『(使ってないし…)』
女からの呼び出しの用件はサスケ絡みのことばかり…
最近この手の呼び出しが後を絶たない。
「ちょっと聞いてんの?」
『私もうちは先輩も、お互いただの仕事仲間としか思ってません』
「サスケ君があんたのこと何とも思ってないなんて当たり前でしょ!」
面倒くさい。その一言に尽きる。
「何よその顔」
「ほんと生意気」
女のうちの一人がクナイを取り出しゆなの顔の真横に放つ。
ゆなの頬には小さな切り傷が付き、傷口から赤い血が流れる。
「あんまり調子に乗ってると痛い目見るわよ」
「サスケさんは陰湿な女は嫌いだぜ?」
突然聞こえた声に驚いたくノ一達は一斉に後ろを振り返る。
そこにはゆなの幼馴染のダイチが立っていた。
「言いたいことがあるなら本人に言えよ」
「…行こう」
想定外の人物の登場に、くノ一はいそいそとその場を去る。
「大丈夫か?」
『うん、慣れてるから』
平然と言うゆなにダイチは苦笑いを浮かべる。
些細なことから今回のような呼び出しまで、ここ数日散々嫌がらせを受けてきた。この程度の事で今更動じたりはしない。
「サスケさんは知ってんのか?」
『言っても何も解決しないし…あたしだって黙ってボコボコにされる程弱くないよ』
ダイチはふーんと言うとポケットから絆創膏を取り出しゆなに差し出す。
「女が顔に傷つくんなよ。嫁の貰い手がなくなるぞ」
『傷がなくても貰い手はいないけどね』
「だったらオレが貰ってやるよ」
『え?』
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