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『うちは先輩のせいで怒られたじゃないですか』


「元はと言えばお前のせいだろ」




待機所で暴れていたゆな、サスケ、ナルトの三人は、運悪く現れた綱手に怒鳴られ喝を入れられた。

その後ゆなとサスケは綱手から任務を言い渡され、今に至る。




「サスケ、今から任務か?」




後方からかけられたその声に、ゆなの耳がぴくりと反応する。




「兄さん」


『こっ、こんにちは!』




現れたのはサスケの兄であり里でも指折りのエリート上忍のうちはイタチ…ゆなの想い人である。




「確か…綾咲ゆなちゃん、だっけ?」


『はい!』




イタチに名前を呼ばれたゆなは、一度しか口を利いた事のない自分の名前を覚えてくれていたことに感激し、その顔がパッと明るくなる。




「オイ、顔キモいぞ」


『団子突っ込みますようちは先輩』




ゆなは笑顔を崩さぬまま、サスケにしか聞こえぬ小さな声でドスを効かせる。




「珍しいな、お前が同期以外の女の子と仲が良いなんて」


「ただのベビーシッターだよ」


『どういう意味ですか!』


「サスケ、女の子を苛めるなよ。ゆなちゃん、愛想のない奴だけどサスケのことよろしくね」


『はいっ』




笑顔でそう言い残し、イタチは任務に向かうからと二人に背を向け去って行く。

そのイタチの背中を見つめるゆなの視線に、サスケはイタチに対するゆなの恋心に気付き目を細める。




「お前、あーいうのが好きなのか」


『えっ!?』


「へぇ…」


『いや、違っ…ご、誤解です』




冷や汗をかき必死に否定をするゆなだが、ゆなの気持ちを確信したサスケはドS全開な笑みを浮かべる。




「お前がイタチに惚れてたとはな」


『だから誤解ですって!』




ゆなは自分を置いて先に進むサスケを追いかけるが、サスケの耳にゆなの声は届かない。




『うちは先輩聞いてます?』


「お前がイタチを好きなのはよく分かった」


『全然聞いてないじゃないですか!』






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