柱稽古が始まりました。
禰豆子が太陽を克服するとともに鬼の出現がピタリと止まり、今まで手が回っていなかった一般隊士の育成に力を入れようという岩柱の一声から始まったこの訓練。
まずは元音柱宇髄天元による基礎体力向上のための走り込みから始まります。
「オラオラ!もっと声出せ!!ダラダラ走ってんじゃねェぞ!!」
竹刀を片手に隊士達を追いかけ回す天元。集団の先頭と最後尾をを行ったり来たり、バテる隊士達を横目に恐ろしい体力で走り回っている。
「オラ愛梨声出せ!涼しい顔で走ってんじゃねー!」
『無理ですよ、そんな気分じゃありません』
いかにも「何かありました」という顔で黙々と山道を駆け上がっていく愛梨。他の隊士達がバテてスピードを落とす中、鬼ごっこでもしているかのようなスピードで天元と競うように障害物を避けつつ走り続ける。
「お前の気分なんて知らねェよ、どうせ不死川に振られたとかそんなとこだろ」
ズルッ、バン、べしゃっ
『痛ったぁああああ!!宇髄さんのせいでコケた!捻挫したぁあ!』
「俺のせいにするな!」
「「(体力オバケが2人…)」」
天元に図星を突かれた愛梨は飛び越えようとしていた木の幹に足を引っ掛けて派手に転び、もう走れないと騒ぎ出す。
誰よりも走っているにも関わらず息も切らさず言い合いをする天元と愛梨の姿に、他の隊士達はバケモノを見るような視線を2人に向ける。
「ほら、おんぶしてやるから乗れ」
『嫌ですよ!…きゃあああ!抱えないで!』
「うっせェクソガキ、暴れんな」
天元は小脇に愛梨を抱えて嫁たちのところへ行き、愛梨の手当をしてやってくれと頼む。
「あーあ、腫れてるね。今日は大人しく見学しときな」
『ありがとうございます。代わりに何かお手伝いすることありますか』
「もうすぐお昼だし、一緒におにぎり握りますか?」
『あ、私家事は無理です。蝶屋敷でもおはぎ以外作るなと言われてて』
「アハハ!教えてあげるから一緒にやろう」
『え、家事教えてくれるんですか?この稽古場最高じゃないですか』
天元の嫁達と会話をしながらおにぎりを握る愛梨。愛梨が握ったとんでもなく歪なおにぎりを、雛鶴が黙ってせっせと修正していく。
「天元様ー!お昼にしましょう!」
「おう!お前ら、メシだぞ」
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