建物は崩れ、火が回り、煌びやかな吉原の街の面影が消え去り辺りが戦場と化す。




「(宇髄さんは!みんなは…!)」




天元は妓夫太郎の毒にやられ、左手が切り落とされた。善逸は瓦礫の下敷きになり、伊之助は毒の刃で背中を刺され、愛梨も朦朧とした意識をなんとか保って瓦礫の山から立ちあがろうとする。




「お前も鬼になったらどうだ?妹のためにも。そうだ、それがいい!」




妓夫太郎は炭治郎に鬼になるなら命を救ってやると提案するが、炭治郎は妓夫太郎の言葉に耳を傾けず、頭突きをお見舞いして藤の花の毒が付いたクナイを妓夫太郎に刺す。




「俺は!絶対!諦めない!!」


「お兄ちゃん!そんな奴に首斬られないでよ!」


『あんたの相手はこっちだよ!』




愛梨は渾身の力を振り絞って日輪刀を握り、妓夫太郎に気を取られている堕姫に斬りかかる。




「このガキィイイ!」




ギンッ




「宇髄さん!」




間一髪、炭治郎に振りかざされた妓夫太郎の武器を刀で止める天元。




「譜面が完成した!勝ちに行くぞォオオ!」


「笑わせるなぁあ!」




片腕で2本の刀を操り、妓夫太郎の攻撃を交わしながら間合いを詰めていく天元。




『こっちも行くよ!』




善逸と伊之助を引き連れ、愛梨も堕姫を容赦なく攻めていく。




「うぉおおお!逃がすか!!」


「雷の呼吸、壱ノ型 霹靂一閃」


「(なんなのよコイツら!このままじゃ…!)
お兄ちゃん!!」


『遅いよ』




体が熱い…けど軽い。力が湧いてくるような不思議な感覚。


初めて上弦の鬼に遭遇した時、私は手も足も出なかった。あんなに悔しいことはない。次は絶対に頸を斬ると心に誓った。




『舞の呼吸、終ノ型 黄泉ノ舞姫!!』




渾身の力で刀を振り下ろす愛梨の左頬に、花びらが舞い散るようなアザが出現する。

堕姫は斬られてたまるものかと頸を帯状に柔らかくするが、愛梨はそれをものともせず堕姫の首を吹き飛ばした。




「俺が斬らなきゃ!頸を…!」




炭治郎の額の傷を覆うように別のアザが出現し、天元とともに妓夫太郎の頸を狙う。




「(何だ?額のアザが…斬られる!)」




堕姫と妓夫太郎、2人の頸が転がり、月明かりの下で向かい合う。互いの首が斬られたことに気付いた2人は目を見開いた。




「逃げろーーーッ!!」





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