「離して下さい!私っ…この子は…」


「うるせぇな、黙っとけ!」




蝶屋敷の裏庭でアオイとなほを担いでいるのは、音柱の宇髄天元。

嫌がるアオイとなほを取り返そうとするすみ、きよ、カナヲの三人は天元の服を懸命に引っ張るが、女五人が抵抗しようとも天元の体はびくともしない。




「女の子に何してるんだ!手を離せ!」




任務を終え蝶屋敷へと戻った炭治郎、善逸、伊之助の三人は天元を取り囲み刀を構える。

真っ先に地面を蹴った炭治郎が天元に頭突きをお見舞いするが、天元は女二人を抱えたままあっさりと避けて見せる。




「てめえの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか」


「アオイさんたちを放せこの人さらいめ!!一体どういうつもりだ!!」


「そーよそーよ!変態変態!」


「誰に向かって口聞いてるんだ!俺は柱で上官だぞ」


「お前を柱とは認めない!!むん!!」


「むん!!じゃねェよ!!俺は任務で女の隊員が要るからコイツら連れて行くんだよ!継子じゃねぇ奴は胡蝶の許可を取る必要もない」


「なほちゃんは隊員じゃないです!!隊服着てないでしょ!!」

「…じゃあいらね」




アオイの言葉になほを見た天元は、彼女が隊士でない事を確認すると炭治郎に向かって投げ返す。




「なんて事するんだ人でなし!」


「ぬるい、ぬるいねぇ…このような様で地味にぐだぐだしているから、鬼殺隊は弱くなっていくんだろうな」




アオイは剣を握っておらずとも隊員である事に変わりはなく、天元はいないよりマシだと嫌がるアオイを連れて行こうとする。




『その任務、女なら誰でもいいんですか?』






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