私に惚れ込んだエースからの熱烈なアプローチはそりゃあまあ朝から夜まで休むことなく続かれた。いつも隣にはエースがいたし、ご飯を食べるのだって彼の食べっぷりを見ていたら既に私のお腹がいっぱいになってしまって、これにより私は3キロのダイエットに成功した。朝起きたら添い寝してるし(これは本当困ったわ)、戦闘中危なくなったら助けられたり、私が寝つくまで下手くそなりに子守歌を歌ってくれたりもした。いつの間にか私もそんな彼に惹かれてて、そして不器用なりに想いを伝えたのが半年前。そんな関係になってからも、彼は私の側にいつもいてくれたし、島を降りればよっぽどのことがない限り行動は一緒にした。そんなことでクルー達には暖かいのか冷やかしなのか分からない目で見られるし、ナースの皆さんは見守るような感じだし。だけど、こんな白ひげ海賊団の中にエースといれることが幸せなの。そう、私、エースの事が好きよ。愛してる。




「…飽きたな」



ジッと私を見る彼の目はいつもの笑顔じゃなかった。少しだけ真剣な表情が私を捉える。何が?と聞いても、飽きたなって呟く彼の口。オニューのスカートを身に付け、淡い色の口紅をつけた今日の私。いつもと同じなんてないはずなのに、何がこんな風に言われなければいけないのだろう。いつもと同じように、今日も一緒に島を回る約束をしていたのだ。これからだと思って上機嫌だったのもすぐに不安へと変わる。何を言い出すの、エースったら…



「よし、結婚するか」



笑ってそういうもんだから、私にとってはもっと訳が分からなくなって。それでもそれは、女の子にとっては最高の言葉なのだ。目の前に立つ彼に近寄り、彼の首に腕を回した。同時に彼の腕も私の腰に回ってきて。あぁ、きっと私は世界で一番最高の幸せ者かもしれない。


「喜んで!」



エース:飽きる
20100501
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