最悪、だ。

総悟と喧嘩した。ありえないくらい大きく怒った。ありえないくらい大きく言い返された。今まで1度もこんな喧嘩したことないのに。ちっぽけな理由で喧嘩した。明日ずっと一緒にいようねって言ったのに沖田は大事な用事があるって。仕事だかなんだか分かんないけど私を優先してほしかった…なんて、すごいわがまま。私が、分かったごめんねって言えば喧嘩せずにすんだのに。一日中は駄目でも夜なら一緒にいれるのに。もう駄目なのかな、もう終わりなのかなぁ。綺麗に包装された袋を机に置いた。もう渡せないかもしれない、それ。










最悪、だ。

なまえと喧嘩した。ちっぽけなことだ。あいつと喧嘩なんて今までなかったし、これからもないだろうと思っていた。でもまさか、初めての喧嘩がこんな大事なんてな。俺だって用事があるわけだ。大事な大事な。…でも、こんな事になるならあいつの事を優先してやりゃァよかった。どんな内容の用事でもあいつに勝てるものなんか無ェんだ。飾られた笹の紙切れの中からなまえの短冊を見つけた。…なんでィ、面白みの無ェ…俺と同じこと書きやがって。あぁ、俺たちは本当に大馬鹿野郎だ。










((ずっと一緒に
いれますように))




神様は聞いてくれない、
意地っ張りな恋の願い。



20100707

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