は、え。嘘ちょ待っ…!


そこで、我が自宅のインターホンが鳴った。あぁ、もう何だっての。




「はいはいっ!」


「…うっわ、色気無ぇの」


「うるさいわね!」




大体人ん家に朝8時に来るのがおかしいんだってば。普通ならまだ寝てる時間だっての。いきなり沖田からの電話がかかって慌てて沖田から良いものの、電話がこなかったらそのまま寝てるところだった。いや、それより…




「来るときは連絡してって言ってたじゃない!」


「は?したじゃねェかちゃんと」


「意味ないわァァァア!」




阿呆か。訪問する10秒前に電話いれやがって、私の有無も聞かずに来るなんて連絡とは言わない。ただのドッキリじゃないか。

いつもの真っ黒な隊服とは違った沖田の服装は青色の袴。いつも会うときは隊服なのでこの姿は珍しい。あ、今日休みなんだ。いや、ていうか休みだったら私のところじゃなくて町の子供たちんとこで遊んでてほしい(子供に混じって遊ぶ18歳…プププ)。私はまだ寝たかった。




「ちなみに今日はバリバリ仕事を投げ捨てアンタんとこに来やした」


「ただのサボりじゃんかァァァア!」




…うん、沖田に聞いた私が馬鹿だった。こんなやつだったよこいつは(というわけで子供たちのとこ行ってほしい)。




「で、どうしたの?」


「出掛けるぞ」


「……はい?」


「だから、出掛けるって」


「え、嘘…ちょっと…!」


「5分で準備しろィ」




顔洗いから着替えまでさらには髪の毛やお化粧に、たった5分で済ませろって無理に等しい。慌てて髪の毛に手を触れてみると乱れた感触がした。焦りと同時に恥ずかしさがやってくる。くそう。いそごうと家の中に足を踏み入れようとすると、目の前に沖田のそれはそれは長い足が私の行く先を邪魔した。ていうかうちの壁!




「やっぱやめた」


「…は?」


「3分で済ませな」




ニヤリと笑うその顔。ゆっくりと足を下ろしたそいつ自身は、きっと急がせる気はない。


ああ、なんだかんだ言って時間内に準備を終わらせてしまう私。ああだこうだ言いながらも結局私も、沖田と一緒に過ごしたいらしい、です。




サディスティックリズム




(どうよ!時間内にできたよ!)
(ああ、偉い偉い)
(…っ!子供じゃないもん…)







頭なでなでされたい\(^0^)/
20100626

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