本当に馬鹿だアンタは。

一緒にアカデミー卒業して、最初の中忍試験にはいなくて。次に受けたかと思ったらすぐにいなくなってやがるし。やっと中忍になったってのに実力は開くばっかりだ。突然言われた一言は俺の度肝を抜いた。偶然だな、俺も同じ事思ってた。先に言われるなんてな。
お互いに忙しくて会える時間なんかなくて、だけど久しぶりに会ったかと思ったらそれは任務に行く知らせで。難易度が高いから止めたのに、大丈夫って出ていったっきり戻ってこなくて。しばらくして親父から朝一に聞かされた情報に俺は耳を疑った。なんだよその姿アンタらしくねーじゃんかまた笑って俺の度肝を抜かせるようなこと言えよ…だから言ったんだ、俺が行くって。
集まったやつらはなんの言葉も交わさない。女をはじめとしたチョウジやリーさんは泣くし、ナルトでさえも浮かない顔してやがる。みんななんて顔してんだよ、俺らが信じてやんなきゃあいつも悲しむぞ。俺らがこんな顔してちゃ…

最後の力を振り絞って書かれた手紙を握りしめた。こんなもん書く暇あったら自分の心配しろよ馬鹿。勝手に言いたいことは言って俺に言わせてくれず、毎回その言葉は俺を驚かせて。みんな待ってるからよ、早くまた笑って俺たちの前に姿見せてくれよ。俺はまたアンタを馬鹿にして、それで言いたかったこと全部聞かせてやる。…だから、早く、目覚ませ馬鹿女。




「俺はアンタと一緒に木の葉を守りたい。それでアンタの事も守っていきたいんだ」




(応答ねがいます。)




20100619

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