「俺、エースもなまえも大好きだ!」


「…………」


「…………」


「ルフィ、私も」


「あアァーッ!」



可愛いルフィ。そんな笑顔で大好きって言われたらきゅんってするでしょ。今ので落ちた、私の細胞に100人自分がいるとしたら100人全員が全員ノックアウト。なんて可愛いのルフィ、私も大好きだよって伝えるためにルフィを抱き締めてみる。耳元で聞こえた彼の笑い方がまた可愛くて、きゅんとした。



「お前、馬鹿かっ!何やってんだよ!」


「ルフィー」


「バッ…!離れろって!」



俺も好きだぞ、そう言おうとしたとき、なまえの方が先に似たようなことを言い、そしてあろうことかルフィに抱きついたのだ。馬鹿かこいつ!年頃の女が何してんだ!おいルフィ羨ましいなお前…じゃなくて!一向に離れないなまえを無理矢理にでも離すと、呆れた目で見返された。



「…なんだよ」


「……なんでもー」



呆れた。まさかエースのブラコンがここまでなんて、予想だにしてなかった。ルフィが怪我したら飛んで駆けつけて治療したり、それはまだしも、私が怪我してルフィにおんぶさせられたときも、弟に負担かけさせたくないのか私はエースの背中にうつされた。私の立場ってなんなのよ。



なんだ、エースもなまえも仲いいな!エースはなまえが大好きなんだな!昔さ、なまえが怪我したとき俺がおぶってたのにエースが変われって言ったよな。俺、なまえが好きだから嫌だって反抗したのに今度はエースが怒ったんだ。俺が運ぶ!って。それで喧嘩したけど結局エースが運んだよなー。シシシ、俺エースのこと好きだけど、なまえのことはもっと好きなんだ!今度はエースに譲んねェぞ!



「お、おいルフィ…!ちっ、違うんだなまえ!これはだなぁ…!」


「……………」



バッ…!ルフィ、何言ってんだ!エース、顔真っ赤だ。…なぁーんだ、エースって結局ルフィも私も同じくらい好きってことなんだ。待てよ、今ルフィ何て言ったか?譲らねェ?誰を?エースって、ルフィが私に取られるのが嫌なのかと思った。良かったー、私、エースに嫌われたんじゃないかって心配してたんだよね。エース、どうしたんだ?さっきから全然動いてねェ。……まさかのこの展開かよ。ライバルは弟だった、ってか?確かにルフィがなまえを好きだったのは目に見えてたんだが…まさかこんな形まで言ってるとは思わねェだろ。結局、みんなが全員のこと好きってことなんだよね。私も、ルフィとエース同じくらい大好きだよ。



そんなわたしたち



「なんだよなまえー、俺の方が好きじゃないのかー?」


「何言ってんだルフィ、なまえはどっちも同じくらい好きなんだよ」


「………ルフィ大好きー!」


「ああああァー!」




お わ れ \(^0^)/
20100519

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