封筒-2

ついにやってきた僕の番。
そっと君に近付き、君の眠る棺を覗き込んだ。
とても痩せてしまった華代。
本当に頑張ったね。
華代の胸元に光るネックレスにそっと触れた。

「君と一緒にいられて、僕は幸せだったよ。」

そっと棺に花を添えた。
君の頭を優しく撫でると、君の頬に僕の涙が落ちた。
これが本当のさよなら。
僕は君の頬についてしまった涙を指で拭うと、其処に温度はなかった。

「ありがとう。」

愛しているよ、心から。
もう冷たくなってしまった君の唇に、お別れのキスをした。




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